ロシア、佐渡金山の世界遺産登録推薦に対して韓国に理解を示した話

ロシアの報道官が日本による佐渡金山の世界遺産登録推薦の動きを批判しました。「韓国の気持ちは分かる」と。
世界遺産登録はICOMOSの審査を経た後、世界遺産委員会の会合で登録の可否が決定します。世界遺産委員会は、世界遺産条約加盟国の中から21ヵ国が6年(4年に短縮化)の任期で務めます。
21カ国の2/3にあたる14カ国の賛成で登録が決定されます。
現在、ロシアは世界遺産委員会のメンバー国のはずなので反対票の一票は持っていることになります。

 

 

韓国日報の記事からです。

露、日佐渡鉱山のユネスコ世界遺産登録に反対..「韓国の反応は理解できる」


ロシアが日帝強占期の朝鮮人強制労働の現場である佐渡鉱山のユネスコ世界遺産登録推進に反対するという立場を明らかにした。

9日(現地時間)、リアノボスティ通信によると、ロシア外務省のマリア·ザハロワ報道官は同日の定例ブリーフィングでロシアが関連問題に注目しているとし、日本政府の佐渡鉱山世界遺産登録推進を批判した。
ザハロバ報道官は「私たちは韓国側の反応を理解している」とし「日本は第2次世界大戦期間中、日本の指導者たちが犯した犯罪行為を人類の記憶から消すために韓国を含む多くの国を相手に持続的な措置を取っているものとみられる」と指摘した。

(中略)

同報道官は、ユネスコが日本の佐渡鉱山世界遺産登録申請を棄却すべきだという考えを明らかにした。彼は「ロシアはユネスコと傘下の世界遺産委員会の非政治化の立場を一貫して堅持している」とし「この機構の議題から政治化され管轄事項でない問題を除外する必要があると思う」と強調した。

(中略)

佐渡鉱山が世界遺産に登載されるかどうかは、来年夏に最終結論が出る見通しだ。これに先立ち来年5月ごろに出るユネスコ諮問機関である国際記念物遺跡協議会(ICOMOS)の勧告を通じて結果が判断されるものとみられる。



韓国日報「露、日佐渡鉱山のユネスコ世界遺産登録に反対..「韓国の反応は理解できる」(러, 日 사도광산 유네스코 세계유산 등재 반대.."한국 반응 이해한다")」より一部抜粋

会合において反対票を投じると約束したという感じではありませんね。

日本への嫌がらせだけでロシアが動くとは思えません。
ロシアが韓国に恩を売っておいて得になることといえば、北方領土への投資の話が確かあったはずです。
関税を免除する「特許区」を導入する計画があって、そこに韓国を「招待する」という話です。この「お土産」とし出したんじゃないかなぁと思います。口だけならタダですしね。