政権末期のムンさんの支持率44%、次期大統領のユンさんの支持率55%の話

ムンさんの支持率が44%との世論調査結果が出ました。1年前には30%前後まで落ち込んでいました。一体なぜ盛り返せたのか私にはサッパリ分かりません。
支持しない人の不支持の理由は「ユンさんに非協力的」という、ムンさんの政策とは直接関係の無い部分での評価となっています。

2017年、ムンさんの就任直後に取られた「期待値」では84%の支持率でした。これは歴代最高値です。
このときと比べると半減しているわけですが、44%でも任期末期の大統領としては極めて高い数値だと言えます。(ちなみにパク・クネさんは就任3週間で44%)

 



MBNの記事からです。

ムン大統領を評価しない理由第1位は「ユンに非協力」...支持率は44%


任期末に入ったムン・ジェイン大統領の支持率が44%に達するという世論調査結果が今日(25日)出ました。ただ、ユン・ソクヨル次期大統領に協力していないというのがムン大統領に対する否定評価の理由の1位にあげられました。

韓国ギャラップが22〜24日に全国の有権者1000人を対象に行った定例世論調査の結果、ムン・ジェイン大統領が、大統領としての職務をよくやっていると答えた回答者は44%、よくやっていないと答えた回答者は51%でした。
ムン大統領に対する肯定的な評価は先週対比で2%ポイント上昇し、否定的な評価は1%ポイント下落しました。

(中略)

ムン大統領に対して肯定的な評価をした回答者に対し、その理由を尋ねたところ1位は「外交/国際関係(13%)」と答えました。「コロナ19対処」は10%で2位、「最善を尽くす/熱心である」は8%と集計されました。

(中略)

一方、否定的な評価の理由としては「新政権・当選者に対する非協力」が19%で1位となりました。これは前回の調査に比べ18%ポイントほど上昇した数値です。大統領府の龍山移転、人事権問題などの各種懸念でムン大統領とユン次期大統領が対立したことで、ムン大統領の否定評価に影響を与えたもの見られます。このほか、「不動産政策」が16%、「コロナ19への対処が不十分」が9%、「北韓関係」が6%でした。

一方、ユン次期大統領の当選2週目の支持率は55%となりました。「ユン次期大統領が今後5年間、職務を遂行する」と答えた回答者は55%、「できない」との回答者は40%でした。2007年のイ・ミョンバク当選者が84%、2012年のパク・クネ当選者が78%、2017年のムン・ジェイン大統領が87%で歴代当選者の2週目の支持率と比較した結果、少し低いことが分かりました。

(後略)



MBN「文 대통령 부정평가 이유 1위 '尹에 비협조'…지지율은 44%(ムン大統領を評価しない理由第1位は「ユンに非協力」...支持率は44%)」より一部抜粋

ユンさんは大統領執務室を、現在の青瓦台から国防省庁舎に移す考えを公式に明らかにしています。なんかホワイトハウスみたいにしたいんですって。
が、セキュリティ・システムの切り替えに「空白」が生じる危険性があるため大統領府は難色を示しています。

他にも韓銀総裁(日銀総裁に相当)の新人事を大統領府側は「ユンさんと協議して決めた」としているのですが、ユンさん側は「発表直前に聞かされた(=協議してない)」としたり。

少し前(先週かその前か)には、ムンさんとユンさんの会合が予定されていたのですが、当日の朝にドタキャンになったりしています。
詳しい理由はよく分かりません。けど、直前にメディアではイ・ミョンバク氏に対する「恩赦」が話し合われるのでは?みたいな記事を出していました。

 

実際のところは分からないまでも、少なくともメディアの視線としては「ムン対ユン」という二項対立で現政権と新政権を取り上げる形式が多くなってきたな、という印象です。