先日の24日、北朝鮮がICBMを発射しましたが、それについて韓国とロシアの外交関係者が電話会談を行い、韓国側がロシアに対して「建設的役割」を果たすよう依頼したそうです。
要は、北が対話の場に出てくるよう説得して欲しいということですが...ロシア相手に通じる話なの?というのが正直な感想です。今まさにウクライナに軍事侵攻している核保有国のロシアに「対話を重視するよう北を説得してくれ」と?
仮にロシアがその要請を受けて北に「対話しようよ」と話したとしたら、「おまいう」って突っ込まれちゃいますよ。
韓国がいかにウクライナ事態を「他人事」と見ているのか、よく表れているように思います。
ニューシスの記事からです。
韓、北核代表、ロシアに「北関連で建設的役割」要請
ノ·ギュドク韓半島平和交渉本部長は29日、北韓が外交的道を選ぶよう建設的な役割をしてほしいとロシア側に明らかにした。
外交部は同日午後、ノ本部長がイゴール·マルグロフ・ロシア外交部アジア太平洋次官兼6者協議首席代表と電話協議を行ったとし、このように明らかにした。
双方は24日、北韓の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射後の韓半島情勢に対する評価を共有した。また追加状況の悪化防止など、韓半島状況の安定的管理に向け、引き続き協力していくことにした。
ノ本部長は「北韓が緊張造成行為を直ちに中止し、対話による外交的解決の道に復帰するために、国際社会の結束した対応が重要だ」と強調した。
そしてこの過程でロシア側が建設的な役割を遂行することを求めた。
北韓は新型火星-17型と主張するICBMを発射し、4年4カ月ぶりに核実験、ICBM試験発射モラトリアムを破った。
発射直後、国連安全保障理事会(安保理)は、北韓の挑発を扱う会議を開いたが、常任理事国である中国やロシアの反対で追加制裁だけでなく糾弾声明の採択にも失敗した。
(後略)
ニューシス「韓 북핵대표, 러시아에 "北 관련 건설적 역할" 당부(韓、北核代表、ロシアに「北関連で建設的役割」要請)」より一部抜粋
訳について捕捉です。
タイトルで「要請」とした部分、原文では「당부」となります。これは漢字に直すと「当付」なんですけど、日本語だとまんま「当てつけ*1」の意味になってしまいます。
でも韓国語だとこれで「頼むこと」の意味になります。正直、同じ漢字でも意味が違い過ぎて「要請」と訳すのがニュアンス的に適当かどうか、あまり自信がありません。
*1:ほかのことにかこつけて皮肉な態度をとること。あてこすり。