「ポケモンパンブーム」で何度目かの「ノージャパンの終わり」の話

今年2月に韓国で「ポケモンパン」なるものが再販されました。
20年くらい前?にもあったそうで、当時は子どもでお小遣いに限りのあった人たちも経済力のある大人となり、懐かしさも手伝ってすごく人気なのだそうです。おまけのシールにコレクション要素があったりして、オークションサイトで高値で取引されていることも一役買っているのでしょう。

そうなってくると出てくるのが「ノージャパンおワタ」な記事です。もう何度も終わりを見たような気がします。

 



毎日経済の記事からです。

ポケモンパンを買うと日本にロイヤリティが行くが...真実は?


(前略)

11日、SPCサムリップによると、ポケモンパンは2月24日の再発売以来、1週間で150万個、40日で1000万個近く売れた。ニンジンマーケットなどの中古取引プラットフォームでは、ポケモンパン付属のシール(貼り直しのできるステッカー)159種全種揃ったものまで取引されている。SPCは7日、冷凍デザート類を追加し、シーズン2の商品を展開して人気を集めている。

ただ、このようなポケモンパンブームに不満を示す一部の消費者もいる。2019年、日本の輸出規制措置で韓国企業を打撃を受けて始まった日本製品不買運動、いわゆるノージャパン運動と相反するという点だ。

SPCサムリップはポケモンパンを再販売するため、日本企業の「ザ・ポケモンカンパニー」が持ち分100%を保有する「ポケモンコリア」とライセンス契約を結んだ。ポケモンパンの販売額の一定金額をロイヤリティ(使用金)として支払う仕組みだ。SPCサムリップはロイヤリティに対する詳細を公開していないが、少なくない金額を支払うものと業界では見ている。

(中略)

熱かった不買の熱気が静まり始めたのは昨年だ。任天堂の「集まれどうぶつの森」が人気を集め、Switchなど一部の製品が国内で品薄になり、ユニクロが高級ブランドとコラボした限定商品が数度品切れる混乱を起こした。さらに今年はポケモンパンブームまで続き、ノージャパン運動が事実上終わりを迎えるという評価が出ている。

これと関連して30代の会社員Aさんは、「子どもの頃ポケモンパンを好んで食べていた世代なので好奇心が芽生えたのは事実だ」とし、「しかし、ノージャパン運動をいつしたのかというように、日本のキャラクターに熱狂して開店ダッシュまでする雰囲気が理解できない」と話した。

(中略)

逆にポケモンパンブームをノージャパン運動と分離して見なければならないという意見もある。大学生のCさんは、「安いポケモンパンを少し買ったからといって、日本経済に大きな利益をもたらすわけではないだろう」とし「コロナで厳しい状況に、このような些細な楽しみまで頭を痛めるのは嫌だ」と話した。

(後略)



毎日経済「포켓몬빵 사면 일본에 로열티 간다는데…진실은?(ポケモンパンを買うと日本にロイヤリティが行くが...真実は?)」より一部抜粋

具体的なロイヤリティ額が出ていないのではっきりとは分かりませんが(仮にも経済紙なら過去の似たような事例で具体的な金額を算出してみて欲しい)、任天堂は年間約404億円(自社の持ち分)をピカチ○ウさんで稼いでいるそうですよ。

 

記事中の大学生の意見、日本経済に打撃を与えることがノージャパンの目的かのような認識はいかがなものかと感じなくもありませんが...まあ、そこは置いておいて。個人の自由消費にアレコレ言われたくない、という感覚は韓国人の消費行動が成熟したからこそかもしれませんね。