任期満了直前のムン大統領が訴えられる話

先月下旬にワクチン三次接種を受けてきました。一次、二次はファイザーだったので三次はモデルナでカクテルにしました。
ファイザーのときは腕の痛みと微熱程度で日常生活に支障を来すような副反応はなかったのですけれど、体質的な問題でしょうか、モデルナでは39.2度の発熱と酷い頭痛でなかなかエグかったです。
とは言え、稀に起こるという心筋炎などの重篤な副反応はなく現在では通常運転です。

私は特に問題なかったのですが、不運にも副反応(と思われる症状)で亡くなったり、要治療となった方も当然居ます。
韓国ではそんな被害者および被害者家族が退任目前のムンさんを訴えました。以前、ムンさんは公式の演説で「全ての副作用に対する責任は政府が負う」と明言しているのですが、原告団体曰く、事実上「強制」であったワクチン接種による副反応の被害を政府が補償していない、とのことです。
民事だけでなく刑事責任も問うとしています。

 



ファイナンシャルニュースの記事からです。

退任4日後に控えたムン大統領、訴訟を起こされた...ワクチン集団訴訟提起


(前略)

本日6日、新型コロナウィルス感染症ワクチン被害者家族協議会(コワク会)はソウル瑞草区のソウル中央地裁前での記者会見でムン大統領などに訴訟を提起したと明らかにした。ムン・ジェイン政府がワクチン接種を事実上強要したにも関わらず、死亡と重症被害に対して因果関係を認めなかったという理由からだ。

コワク会は本日「ムン・ジェイン政府は任期終了までK防疫によるワクチン強要政策を進めた」とし「ワクチンの副作用で死亡者2100人、重症患者1万8000人が発生した」と主張した。続いて「全国民の96%がワクチン2時接種をしたにも関わらず、一日の感染者が17万人発生し、ワクチンの有効性がなくワクチンパスは廃止された」と付け加えた。

コワク会は「安全性が確保されていないワクチンを昨年3月からコロナワクチン優先接種対象者および国民に『選択の余地無く強制接種』して多数のワクチン死亡および重症被害者が発生するまで放置した」と声を高めた。

また、これらは「ムン大統領が昨年1月18日の新年記者会見で『すべてのワクチン副作用に対する責任は全面的に政府が負う』と嘘をついた」と主張した。

コワク会は「ムン大統領など、ムン・ジェイン政府関係者個人に対しても同じく訴訟を提起し、民事だけでなく不作為による殺◯ないし、業務上過失致傷罪の刑事責任を問う」とした。被害者家族個人に対する民事賠償責任とは別に、団体が被った精神的・物質的損害賠償を請求すると付け加えた。

(後略)



ファイナンシャルニュース「퇴임 나흘 앞둔 文 대통령 소송당했다...백신피해자들 집단소송 제기(退任4日後に控えたムン大統領、訴訟を起こされた...ワクチン集団訴訟提起)」より一部抜粋

お得意の「被害者中心主義」できちんと対応して見せて頂きたい。

ワクチン関係でもう一つ都合の悪いことに、米国でヤンセンの接種が安全性の理由から制限されることになったというものがあります。
稀に血栓ができるとのことで、その確率は323万分の1だそうです。米国でのヤンセンワクチン接種者は今年3月までで1700万人ほど、内60人で血栓が報告され、その内9人は亡くなっています。
これを受けて米国疾病管理予防センターはヤンセンよりモデルナまたはファイザーの接種を推奨しています。

この件は当然韓国でも報じられていて、同じファイナンシャルニュースの記事では、記事の内容こそ普通に事実の列挙のみ報じていますが、タイトルは「だから米国は韓国にタダで?」となっています。一番言いたことはコレでしょうね。
韓国では現在も少量ながらヤンセンワクチンが使われるケースがあるそうで、現在154万2994人がヤンセンを摂取しているとのことです。