【バンダーさん】「日本代表企業「トヨタ自動車」 vs 韓国代表企業「サムスン電子」(実績比較)」の話

5月26日付けの投稿です。

 

 

趙甲濟ドットコムよりバンダービルドさんのコラムから「日本代表企業「トヨタ自動車」 vs 韓国代表企業「サムスン電子」(実績比較)」です。

日本代表企業「トヨタ自動車」 vs 韓国代表企業「サムスン電子」(実績比較)

売上はトヨタ自動車サムスン電子より多く、営業利益と純利益はサムスン電子トヨタ自動車より多かった。

2022.5.23,Wow Korea(バンダービルド気候)

2021会計年度(2021年4月〜2022年3月)「トヨタ自動車」の売上および営業利益、純利益は以下の通り。

- 売上:31兆3795億円(前年比15%増)
- 営業利益:2兆9956億円(36%増)
- 純利益:2兆8501億円(27%増)

サムスン電子」の2021会計年度(2021年1月〜12月)実績は以下の通り。

- 売上:278兆6048億ウォン(18%増)
- 営業利益:51兆6339億ウォン(43%増)
- 純利益:39兆9075億ウォン(51%増)

トヨタ自動車サムスン電子とおに歴代最高の実績だ。トヨタ自動車サムスン電子はそれぞれ日本と韓国を代表する企業だ。比較しやすくするため両者の実績をドル貨に換算すると以下のとおりである。2022年5月16日付けの円ドルレート(1ドル=129.12円)とウォンドルレート(1ドル=1284.1ウォン)をそれぞれ適用した。

- 売上:2430億2587万ドル(トヨタ自動車) vs 2177億4379万ドル(サムスン電子
- 営業利益:232億12万ドル vs 402億1019万ドル
- 純利益:220億7327万ドル vs 310億7819万ドル

売上はトヨタ自動車サムスン電子より多く、営業利益と純利益はサムスン電子トヨタ自動車より多かった。営業利益率(営業利益 / 売上)はトヨタ自動車が9.5%で、サムスン電子が18.5%だった。トヨタ自動車の実績を「100」としたとき、サムスン電子の売上は「90」水準であり、営業利益は「173」、純利益は「141」水準だった。両者はこのような形で外形(売上)と内実(営業利益、純利益)の面で良い姿を見せながら成長している。

ところが、これがより重要だ。サムスン電子の場合、システム半導体の収率を高めることが足元の火だ。台湾TSMCのシステム半導体精密工程(例:5nm、4nm)収率が70〜90%に達するのに対し、サムスン電子の場合、収率がわずか40%前後の水準に留まっている状況だ。あわせて、サムスン電子スマートフォン半導体問題をGOS(携帯電話の主要性能を強制的に下げることで発熱を抑制する装置)を利用して取り繕おうとしたが、顧客から不満を招き市場から不振を受けている。

サムス電子全体の売上で半導体スマートフォンが占める売上比重は73%(半導体34%、スマートフォン39%)と、絶対的であるため、このような半導体収率問題とスマートフォン発熱問題を解決できなければ近い将来サムスン電子は大きな困難に直面する可能性が濃厚だ。

トヨタ自動車の場合、自動車産業の未来方向性をきちんと読んでこそ持続成長が保障されるものと見られる。こうした側面で、トヨタ自動車の今後のポジション(水素自動車中心?電気自動車中心?ハイブリッド車中心?)がどこに向かうのか、成り行きが注目される。

現在、トヨタ自動車サムスン電子はそれぞれ自動車分野と半導体分野で世界1位を守っている。同時に、日本と韓国をそれぞれ代表する企業として存在している。トヨタ自動車サムスン電子が今後も奮起し、両国の経済成長にそれぞれ大きく寄与することを期待する。



趙甲濟ドットコム「日本 대표기업 ‘도요타 자동차’ vs. 韓國 대표기업 ‘삼성전자’(실적 비교)(日本代表企業「トヨタ自動車」 vs 韓国代表企業「サムスン電子」(実績比較))」より一部抜粋

水素、電気、ハイブリッド...トヨタがどれかに一本化するというのは、しばらく無いのじゃないかと思います。

リチウムイオンバッテリーの代わりに全固体電池が期待されているようですが、いずれにせよ実用化はまだ先です。なんらかのブレイクスルーが無い限り、リチウムイオンバッテリーのままで電気自動車が置き換わるというのは難しいのじゃないでしょうか。
電気自動車がコケた場合、水素が主流になる未来も捨てられないですし、このままハイブリッドの市場寿命が伸びる可能性だってありますしね。

一方でサムスンの方は、記事中で指摘されている収率の改善はもちろん必要ですけれど、スマートフォンにしろシステム半導体にしろ、性能が頭打ちになりつつあるという点も逆風かもしれません。
半導体チップはすでに素子の微細化による高集積化、高性能化、低電力化がチップの進化に直接的に繋がるものでは無くなってきたと聞きます。
半導体の微細化は形骸化してしまっていて、しかも間もなく限界に到達すると言われています。性能進化を示す指標としては今後役に立たなくなる可能性が高いわけです。(昔のCPUのクロック神話みたい)

つまりは半導体で「微細化」以外で高性能化を実現していかなければいけなくなるわけで。そのための技術革新が必要ですね。