コロナに続くロシア・ウクライナ事態、米中対立等々のイロイロな要素で世界経済が停滞しています。
ある韓国メディアは現状を1930年代に起こった世界恐慌以降で「最悪の景気低迷を心配しなければならない状況」とした上で、これを乗り切るためには日韓経済協力が「選択ではなく必然」とまで言っています。
しかし...出落ち感が凄くて、初っ端「日本の誤った歴史認識さえ改善できれば、日韓は共同発展出来る」と、このように始まります。
Sky Dailyの記事からです。
世界経済恐慌の兆し...韓・日経済協力が答えだ
韓国と日本は一衣帯水(服の帯ほど狭い川)であるほど近い隣だ。日本の誤った歴史認識さえ改善できれば、いくらでも互恵精神で共同発展するだろう。しかし、日本が韓国最高裁の日帝強制徴用被害者賠償判決に対する報復として2019年7月に素材・部品・装備(素部装)輸出規制を加え、韓国と日本は冷淡な関係を持続してきた。
ところが、韓日財界が3年ぶりに両国の新政府発足後、初めて大規模経済人会議を開き、両国間の経済協力の緒を見出そうとする動きは活発になっており注目される。
(中略)
韓日協力は時期を逸した。両国が直面している世界市場での不確実性の危機は、韓日経済協力が選択ではなく必然であることを物語っている。急変する世界情勢の中で、地理的・経済構造的類似性のある両国協力が何よりも重要な時期だ。一時期困難を経験したため、今は互いにさらに深まった信頼を土台に、貿易・産業・投資・金融・観光など、すべての分野で民間が先頭に立たなければならない。
(中略※日本の輸出管理について述べた後)
結果的に損益計算書を見ると、日本の非友好的な輸出規制行為は日本にとって自縄自縛になってしまい、韓国には技術自立と脱日本企業化を通じて実質的に輸出規制措置を無効化させる効果をもたらした。さらに、日本の対韓国貿易比率の割合も次第に減り、その地位を韓国が育成している素部装企業が占めることになった。
全世界は今、COVID-19と米中新冷戦などで大恐慌以後、最悪の景気低迷を心配しなければならない状況だ。グローバル危機を克服するためには国際社会との協力がかかせない。何よりも隣国である韓日の経済・防疫協力が切実な時だ。
このような側面で両国財界の経済交流拡大推進を高く評価する。企業と経済界の競争力を高め、両国間の絆をさらに強めるだろうという期待を抱かせる。両国政府レベルで政治・経済・外交・文化全般で関係を修復し、共生の道を歩むことを願う。韓国と日本は歴史・地理的に切っても切れないパートナーであることを再認識する時だ。
Sky Daily「세계 경제공황 조짐… 韓·日 경제협력이 답이다(世界経済恐慌の兆し...韓・日経済協力が答えだ)」より一部抜粋
前提は「日本が困っている」です。いや、「日本だけが困っている」でしょうか?韓国は素材・部品・装備で脱日本化に成功したことになっていますから。
それなら日本と協力しなくても良くない?と思うのですけれど、韓国が「手を差し伸べてやっている」という構図に酔っているのでしょうかね。
「日本の誤った歴史認識さえ改善できれば」...こんな事言う人たちと共生・共栄できるのか、互恵関係が築けるのか、はなはだ疑問です。
例えば、「悪いのでは全部あなたです。あなたがそれを自覚さえすれば私たちは仲良く出来ます」という人がいたとします。仲良く出来ますか?何かあるたびに「悪いのはあなたです」と言い出すのではないでしょうか?
私にはとても信頼できません。これがビジネスパートナーであれば、その関係性を考え直すでしょう。
韓国が言うような、「相手が誤りを認めさえすれば上手くいく」という感覚は、日本で言う「パワハラ」、韓国で言う「カプチル(갑질;甲の横暴)」と同種の感覚だと思います。なぜなら、過ちを認めた相手には何をしても良いことになるからです。(自分がしたいように出来る=上手くいく。失敗したら相手のせい)
韓国人が考える「あるべき日韓関係」がどういうものか、よく顕れている気がします。