NATO首脳会議の場で日韓首脳会談が開かれる可能性について、韓国メディアが神経過敏気味に報じていたことはご存知かと思います。松野官房長官が「まだ何も決まっていない」と言ったものの「可能性を残した！」と報じるなど。
可能性と言いつつ、ほぼ首脳会談が行われることが既定路線であるかのように報じているところもありました。
しかし、韓国外交部長官の訪日予定が立たず事前調整が出来ないことに加え、昨日、産経新聞が日本政府がNATO首脳会議で日韓首脳会談を行わない方向で調整中と報じるなど、ここ2〜3日でかなり雲行きが怪しくなってきています。
ユンさんは「確定したものはない」と記者に話していますが、それ自体が答えです。会う気（価値）があるのなら今の段階でもっと話が進んでいるはずです。（そして大々的に宣伝しています）
それがないということは、急いで会う必要性を感じていないのでしょう。日本と韓国どちらが...とは言いませんけれど。
現状だけ見ていれば日韓首脳会談は「絶望的」です。そのせいかどうかは分かりませんが、「じゃあ」とばかりに「日米韓3ヵ国首脳会談」の話が取り上げられています。
国民日報の記事からです。
［単独］NATO会議契機に「韓米日」首脳会談開催が有力...「韓日」会談は不透明
ユン・ソンニョル大統領が韓国首脳として初めて出席する北大西洋条約機構（NATO）首脳会議を契機に韓米日3ヵ国首脳会談の開催が有力だという。先月の韓米首脳会談で「韓米日3ヵ国協力」の重要性を強調した通り三角協力の復元に本格的に始動を掛ける姿だ。
（中略）
ある外交筋は15日、「NATO首脳会談期間中、韓米日首脳会談開催の可能性があると聞いている」と述べた。ユン大統領は29〜30日、スペインのマドリードで開かれるNATO首脳会議に出席する。岸田首相もNATO首脳会議に招待され、NATO主要加盟国でであるバイデン大統領も出席する。韓米日首脳が一同に会し、3ヵ国首脳会談開催の可能性がいつにも増して高い状況だ。
（中略）
しかし今回、韓日首脳会談が開かれる可能性は不透明だ。韓日関係に詳しい外交筋は「ユン大統領のNATO首脳会議出席直前まで両国間の首脳会談開催をめぐって競技しなければならない状況」としながらも「日本の参議院選挙もあって関連の話が交わされていないと聞いている」と伝えた。
岸田総理は11日、「ユン大統領が岸田総理との対話に肯定的な態度を見せているが、今後どのように向き合うのか」という質問に「具体的な会談予定は決まっていない」と答えた。岸田総理が来月に予定された参議院選挙を考慮して韓日関係改善に直ちに積極的に乗り出すことは難しいという分析が出ている。韓国に対する否定的な自国世論を考慮せざるを得ないということだ。
ユン大統領は15日午前、出勤途中で取材陣がこれに関連して尋ねると「外交問題が決まる前に確認することは難しく、確定したことはない」と答えた。
（後略）
国民日報「[단독] 나토회의 계기 ‘한미일’ 정상회담 개최 유력…‘한일’ 회담은 불투명（［単独］NATO会議契機に「韓米日」首脳会談開催が有力...「韓日」会談は不透明）」より一部抜粋
日本にとって「対話に肯定的な態度」というのは「国家間の約束を履行する態度」のはずですが...ユンさんってそういう態度でしたっけ？
後半の選挙云々の部分は、「岸田総理が乗り気じゃないのは来月選挙があるから国内世論を意識してのこと。岸田総理は韓国との関係改善を積極的に進めたくて仕方ないのに我慢している」そんな前提の元の妄想...分析（？）です。
