韓国、今年のG7に外交ラインを総動員するも結局招待されず、去年の大騒ぎは一体...な話

去年の今頃コーンウォールでG7が開催されていたときには韓国のポータルサイトNAVERとかDaumとか)では連日その手の記事ばかりがあがっていました。
実質G8とか、「これが韓国の地位」と広報ポスターから南アフリカ大統領をトリミングで消したりとか、日本を外して韓国がG7に入るとか...どこまで本気でどこからネタなのかよく分からない論評などもありました。「国格」という言葉が多く使われるようになったのもこの時期からです。

で昨晩、ニュースでG7関連のものを見まして「そういえばやってるんだった」と思い出しました。韓国メディアが全然ネタにしないのですっかり忘れてしまっていたんです。
そして同時に、韓国メディアがこれだけ静かってことは今回は呼ばれてないんだな、とも察したのですが、タイミングよく「G7出席のための外交ラインを総動員したのに招待されなかった。インドと南アフリカは今回も呼ばれてるのに」という内容の記事が出ていましたので紹介します。

 



朝鮮日報の記事からです。

NATO首脳会談に行くユン大統領、G7首脳会談は招待されない


(前略)

今回のG7首脳会談にはアルベルト・フェルナンデス・アルゼンチン大統領、ナレンドラ・モディ・インド首相、ジョコ・ウィドドインドネシア大統領、マッキー・サル・セネガル大統領、シリル・ラマポーザ・南アフリカ共和国大統領などが招待された。特にモディ・インド首相とラマポーザ・南ア共和国大統領は昨年と今年2年連続で招待されたが、韓国は抜けた。

先だって昨年6月、英国コーンウォールで開かれたG7会談にはムン・ジェイン大統領が参観国首脳の資格で招待され参加した。当時、大統領府は政府が運営する「大韓民国政策ブリーフィング」を通じて「主要経済の協議体であるG20を超えてグローバルリーダーであるG7国家と肩を並べる先進国の列に上がったという意味」と広報した。

外交筋は「政府がユン大統領のG7出席のために外交ラインを総動員したが、結局招待されなかったと聞いている」と話した。マドリードNATO首脳会談にはG7メンバーが全員参加する。日本を除く6カ国が全てNATOメンバー国だ。また日本もNATOにパートナー国の資格で招待され、岸田文雄総理が出席する。

(中略)

G7主要国であるドイツ政府は今年5月、G7招待国リストを発表し「主要20ヵ国(G20)議長国であるインドネシアアフリカ連合AU)議長国であるセネガル、そしてインドと南アフリカ共和国を招待した」とし「今回のG7では気候変化と(新型コロナウィルスなど)世界的伝染病問題、全世界民主主義国家間の協力強化などが主に議論されるだろう」と明らかにした。



朝鮮日報「나토 정상회담 가는 尹대통령, G7 정상회담은 초대 못 받아(NATO首脳会談に行くユン大統領、G7首脳会談は招待されない)」より一部抜粋

別に招待されなかった韓国に「ざまぁ」なんて感情はありません。もともとオブザーバーとしての招待だったわけですから、当たり前という思いの方が強いです。今回の議題に沿う招待国が選ばれるのは当然ですからね。

ただ滑稽だなとは思います。韓国がどうこうではなく、韓国政府とメディアの「国格が〜」「位相が〜」と煽って大騒ぎしていた姿に対しての率直な感想です。こういうのも「虎の威を借る」って言うんでしょうか?

 

最後にこの記事に付いていたコメントで、現時点で共感数の多かったものを2つほど紹介して終わります。

「G7が重要ではない。国はまさに他のことも必要なのだ。見せかけよりきちんと国を作ることの方が最優先にならなければならない。ムン・ジェインのように世界の首脳が会う場でボッチを叩かれ国に恥をかかせるよりも、堂々とした大韓民国がきちんとした国であることが一番先だ」(共感 467 非共感49)

「力と能力を育てれば...じっとしていても参加して欲しいという要請が来る。わざわざ...招待して欲しいと物乞い外交する必要はない...」(共感465 非共感15)

 

力があれば何もしなくても周りが放っとかないって?うーん...これって幻想だと思うんですよね。
能力があってもやる気が無い(座して待つ)人より、多少能力が劣っていても積極的に能動的に動こうという人の方が求められると思います。