今日、東京で日韓外交当局の局長級会談が行われました。
韓国最高裁が「審理不続行」の判断保留(?)をしてから初めての開催です。が、今まで同様、特にこれといった進展はなく両者がお互いの立場を再確認しただけであろうと思われます。
SBSの記事からです。
韓日、東京で外交当局局長級協議..強制動員の解決を模索
韓日外交当局は本日(26日)、東京で日帝強占期強制動員労働者賠償訴訟の解決策を模索する局長級協議を開催しました。
同日午前、日本外務省で開かれた局長級協議には、イ・サンリョル外交部アジア太平洋局長と船越健裕アジア大洋州局長が出席しました。
両局長は、韓日関係の懸案について全般的に議論し、特に強制動員問題を集中的に協議したとされます。
(中略)
韓国政府は先月から3回にわたって強制動員問題の解決策作りのための官民協議会を開き、被害者側の関係者や学界、法曹関係者などの意見を収集した経緯があります。
被害者側の関係者が3回目の協議会からは全員抜けて、官民協議会以外の方式で被害者側の意見を聞くというのが政府の方針です。
政府はまた日本側にも外相会談などを通じて「誠意ある呼応」を求め強制動員賠償訴訟の被告である日本企業の謝罪をはじめとする日本側の態度変化を引き出すための外交努力をしてきました。
このような過程を通じて強制動員賠償問題解決策を用意するというのが韓国政府の計画です。
(後略)
SBS「한일, 도쿄서 외교당국 국장급 협의..강제 동원 해법 모색(韓日、東京で外交当局局長級協議..強制動員の解決を模索)」より一部抜粋
解決策を「模索」とか「用意」とか言っていますが、やっていることは日本に「譲歩してくれ」と言うだけです。だって何も策が無いんですから。
今までも「これで最後」と言いつつ、その後「被害者が納得していない」を免罪符に問題を掘り返し続けてきた無計画、無責任、調整力の無さ...そういった諸々が一気に廻り廻ってきた感じでしょう。
ちなみに日本外務省の報道発表(HP)によると、「韓国側の考え方」について説明があり、これに対し日本側より「日韓関係を健全な関係に戻すべく、日本側の一貫した立場に基づき韓国側に責任を持って対応するよう」求め、その上で「外交当局間の意思疎通を継続していてくことで一致した」となっています。
記事への反響は大きいとは言えません。
「いいね 3件、怒り60件」でコメント数は40件弱となっています。
「一体なぜ韓国政府がこれ以上、日本との関係を解決できずにいるのか?
だから日本があんなに高姿勢で出てくるんじゃないの?
保守政権になると日本にタジタジだね」(共感15 非共感2)
「何がそんなに惜しくてあんなにぶら下がっているんでしょうか?
この3年間、堅固に守った外交姿勢が崩れるようです」(共感12 非共感1)
「本国の指示を受けにいったんだねT T
天罰を受けるやつら」(共感9 非共感1)
「すでに結果は出ているだろうね。
私たちが頭を下げて謝罪し、条約に近い結果が出るだろう」(共感7 非共感1)
「慰安婦会談のように密室作戦のようだが、綺麗事を言うのは止めて欲しい」(共感5 非共感0)
「私が生前にSBS記者を褒めることがあるとは思わなかったが、最近のマスコミ記事があまりにも親日親ユン一色なので、ファクトだけをキレイに整理した報道が貴重に感じられる。
韓日関係の悪化の原因は日本にある。
日本の誠意ある謝罪さえあれば全て解決される問題だが、それは日本の政権勢力が変わらない限り不可能だ。
だから韓国政府にできることはない。
韓日関係に執着しない態度で待つことで日本の謝罪を引き出すことが出来る。
韓日関係の解決策を見出すには中国が嫌いでも中国の外交力を見て学ばなければならない。
なぜ日本は中国には謝罪し、韓国にはしないのか?」(共感5 非共感0)
「中国に謝罪云々」は、強制動員関連で中国人被害者には日本企業が謝罪した経緯があるからです。三菱マテリアル(当時の三菱鉱業)が2016年に約3700人の中国人強制労働被害者への補償を行ったことがあります。(つい最近も何かの記事で中国人労働者の碑石について報道があったかと)
しかしこれは当然のことです。当時、日本国籍が与えられ募集工として働いていた韓国人と、日本の支配地で動員された中国人を「同じ」と見なすほうがおかしいでしょう。
韓国人は日本が自分たちが望むように謝罪しないのは自分たちに「力」が無いからだと考えたがりますけど、そうではありません。事情が全く違うからです。
また、コメントの内容から日韓関係をさほど大事だと思っていないことは伺えると思います。なぜ政府が日韓関係を修復したがるのかも分からない、という感じも。
これは、少し前に出た世論調査にも現れていました。ソースがどこ行ったのかわからないのでちょっと曖昧なんですが...確か、日本との関係を重要と考えていたのは1.8%とか、凄く低い数値だったはずです。
政府やメディアがせっせと育てた国民感情の賜物ですかね。