韓中国交正常化から30年、経済指標・競争力とも中国の圧勝…格差は今後も広がる見通しの話

先月8月24日に韓国と中国は国交正常化30周年を迎えました。
国交正常化後、韓中の交易規模は年々大きくなっていきました。
しかし、韓国の全国経済人連合会(日本の経団連のようなもの)がこの30年間の両国の経済成長を比較した所、実は圧倒的に利益を得ていたのは中国で、韓中の間で大きな格差が生じていたことが分かったそうです。

 



東亜日報の記事からです。

「韓国GDPが5倍に増える時、中国は35倍に『ヒョン』..対中貿易赤字はさらに拡大するだろう」


(前略)

全国経済人連合会は24日(※8月24日)、韓中国交正常化30周年を迎え両国の経済指標や競争力の変化を分析した結果、国内総生産GDP)など量的指標で格差が広がっただけでなく、研究開発(R&D)投資など未ライン競争力指標まで遅れていることを明らかにした。

名目GDPは韓国が1992年、3555億ドル(約477兆ウォン)から昨年、1兆7985億ドルへと約5.1倍成長した反面、中国は同期間、4921億ドルから17兆4580億ドルへと約35.5倍成長したことが分かった。このため韓中間の名目GDP格差は1992年の1.4倍から昨年は9.2倍に広がった。

全体交易額基準で1992年、韓国は1603億ドル、中国は1675億ドルと大差なかったが、昨年は中国が6兆471億ドルで韓国(1兆2595億ドル)の約4.8倍規模に成長した。該当期間、韓国の輸出額が8.3倍増える間に中国の輸出額は39.3倍増えた。

最近は韓国の核心産業品目で対中貿易赤字が深刻化する傾向を見せている。自動車部品分野は対中輸出が2010年、40億ドルから昨年は18億ドルに減った反面、輸入は12億ドルから22億ドルに増えた。バッテリー核心素材である酸化リチウムと水酸化リチウムの場合、輸入量が2015年の1600万ドルから昨年(7月基準)14億7600万ドルで約92倍増加した。

全経連のキム・ボンマン国際本部長は「対中輸出様相力強化のために韓中自由貿易協定(FTA)の改正、半導体『チップ4』への参加などの対応と共に対内的にも高付加価値輸出品目の発掘が必要だ」と述べた。



東亜日報「"韓 GDP 5배 늘때 中 35배 '껑충'.. 對中 무역적자 더 커질것"(「韓国GDPが5倍に増える時、中国は35倍に『ヒョン』..対中貿易赤字はさらに拡大するだろう」)」より一部抜粋

韓国企業が製造拠点を中国に置いていて、そこで作った物を「逆輸入」しているケースもあるかと思います。工場労働者などはまだ中国の方が人件費は安いでしょうからね。

それにしてもものすごい格差です。
日本もウカウカしていてまんまと中国に抜かれましたが、韓国は国を挙げて「克日」だ「10年後は日本を追い抜く」だ言っている間にアッサリと置いて行かれた口ですね。実はある意味「克日」したのも、GDPで「日本を追い抜いた」のも中国だった、と。