2016年に国連決議で採択された対北朝鮮制裁決議によって北朝鮮への船舶販売は禁止されています。
しかし2020年以降、確認されているだけで14隻の貨物船とタンカーが北朝鮮所有となっているそうです。そのうちの一隻、AnHai6という船舶について国連が公式に調査を開始しました。
この船は韓国籍の船舶で今年5月にプサン港を出港し横浜港を目指す予定でした。ところが出航後消息不明となり約一ヶ月後に北朝鮮の港に停泊、船舶「楽園1号」に姿を変えたとのことです。以降は、恐らく交易目的で中国との間を頻繁に行き来しているそです。
ニューシースの記事からです。
国連、韓国船舶の北売却疑惑について公式調査着手
(前略)
10日(現地時間)、自由アジア放送(RFA)によると国連安全保障理事会傘下の対北制裁委員会専門家団は最近発表した年次報告書で、6月中旬に北韓南浦港に姿を現した船舶「アンハイ6」(AnHai6)の事例を調査していると明らかにした。
海洋水産部の資料によると「アンハイ6」号は株式会社JPLが船主で5月16日に釜山港に入港した後、18日に日本の横浜を目的地として提出し出航した。
韓国と推定されるある国連加盟国は対北制裁専門家団に「アンハイ6号が5月16日から18日の間に船員交代のために自国の港(釜山港と推定)に停泊し、この時船員の半数が下船したが貨物を積み込んだりはしなかった」と報告した。
その後、対北制裁専門家団が商業用海上船舶自動識別装置(AIS)信号を確認したが「アンハイ6号」は第三国(日本の横浜)に到着せずに消えた。
船舶リアルタイム位置情報サイトであるマリントラフィックの資料によると、アンハイ6号は釜山を出発してから5日後の5月23日に日本ではなく北韓の南浦港付近で船舶自動識別装置(AIS)信号を送ったことが確認された。その後、約一ヶ月後の6月16日、北韓の南浦港に到着し停泊した。
アンハイ6号は南浦港に初めて到着した6月中旬にはどの国の旗も付けていなかったが、8月以降からは北韓の旗を掲げえた「楽園1」(RAKWON1)号に変わり、北韓と中国を活発に行き来している。
すなわち、韓国船主が運営していたアンハイ6号は5月18日、最後に韓国を発った後、北韓船舶「楽園1号」になったのだ。
(後略)
ニューシース「유엔, 韓선박 北 매각 의혹 공식조사 착수(国連、韓国船舶の北売却疑惑について公式調査着手)」より一部抜粋
株式会社JPLは京郷道に本社のある物流会社のようです。
船舶の売買がどのように行われるのかよく知りませんが、仲介業者が間に入るのが多分一般的かと思います。
2年で14隻とは、制裁などと言っても実にザルです。船舶でコレなら他も相当が制裁逃れで北朝鮮に渡っていることでしょう。北朝鮮との交渉で「制裁解除」がカードとして意味を持たない理由です。
記事へのコメントは5件。反応は「おすすめ:0 いいね:1 感動:0 怒り:6 悲しい:0」です。
「2020年以降に14隻が北韓に行ったということはムン・ジェインが送ったということじゃないですか...」(共感5 非共感4)
「北韓のスパイが建てた会社だそうしたのかも...。
スパイが会社を建てて北韓に利益になるようを図るのは当然ではないか?
親北政権の時はその機会を絶妙に利用しようとするだろうし」(共感2 非共感1)
「スパイ協議で逮捕すべきだ」(共感3 非共感0)
「ムン・ジェインはこんな人だ。
ジョンウンの後援者であり代弁者」(共感5 非共感11)