韓国最大手の証券会社、担保融資サービス中断を発表した話

韓国最大手の投資会社である韓国投資証券が証券担保融資の一時停止を発表しました。
投資家による「ビットゥ(借金して投資)」により信用取引融資残高が使い果たされたため、とのこと。

 



デジタルタイムズの記事からです。

[単独]「借金で投資」急増...韓投、証券担保融資を緊急中断


(前略)

20日、韓国投資証券は自社顧客に21日午前8時から証券会社の自己資本の一定限度内で融資を行うことが可能だが、1つの信用供与限度が使い果たされ証券担保ローンサービスを中断すると発表した。

ただし、譲渡担保貸出は可能であり、保有する貸出残高は要件を満たせば満期を延長することができる。

証券会社は資本市場法が規定する信用供与限度を遵守しなければならない。資本市場法上、信用供与限度は自己資本の200%以内(100%は中小企業・企業金融業務関連信用供与に限定)に制限される。

金融投資協会によると、個人が株式投資のために証券会社から借りた金額である信用融資残高は同日、20兆1369億ウォンを記録した。信用融資残高額が20兆ウォンを超えたのは今年に入って初めてだ。



デジタルタイムズ「[단독] `빚투` 급증…한투, 증권담보대출 긴급 중단([単独]「借金で投資」急増...韓投、証券担保融資を緊急中断)」より一部抜粋

最初の一文、何を言っているか分かりにくいですが、要するに「信用枠が法律の定める自己資本比率の上限に達したからこれ以上お金貸せません」と言っています。

これが「借金して投資」と結びつくのは、株式投資をする際、現物ではなく信用取引をしているからです。現物取引であれば、1株1万円の銘柄を100枚買えば100万円です。
しかし、それだけのお金を用意できない場合は信用取引を利用してレバレッジ(テコの原理)を掛けます。証券会社に一定額の「保証金」を担保に差し出して足りない分を「借りる」わけです。この借りている額が「信用融資残高額」となります。「ビットゥ(借金+me too)」の流行でこの枠を使い果たしてしまったよ、とそう言っているわけです。
不動産でダメだった人たちがこちらに流れてきたのでしょうか?だとしたら懲りてませんね。