「LINEヤフー問題」、「ソン・ジョンウィも結局は日本人」という話

「LINEヤフー問題」について今更説明するまでもないでしょうが、韓国でも注目度の高いニュースとなっています。
というか、日本よりも熱心に報道しているかもしれません。
韓国内の報道ではどちらかというと韓国の技術(利益)が日本に奪われる、といった側面ばかりが強調されて報じられている印象です。LINEが起こした大規模個人情報流出事件についてや、以前、官公庁と地方自治体に対して虚偽の説明(データサーバーはすべて日本国内にある*1)を行っていたにも関わらず、中国からのデーターアクセスが可能であったことについて触れている記事はほとんどありません。

この件を取り上げるつもりはさらさらなかったのですが、一部インターネットで孫正義さんに対する個人攻撃が発生しているという記事がありましたので、それだけ紹介したいと思います。
孫正義さんと言えば、韓国では超有名人物です。在日三世ということもあって孫正義(ソンマサヨシ)ではなく、韓国語読みのソン・ジョンウィとわざわざ呼び変え、その動向にはメディアもかなり注目していました。
孫さんはすでに帰化して日本国籍を取得している日本育ちの日本人で、あえてカテゴライズするとすれば「韓国系日本人」というのが妥当なのですが、そんなことは関係なく「在日韓国人」として報じ、韓国人の成功者・英雄(韓国人として日本を征服している)として見ている、前々からそんな雰囲気があったのです。

それが今回の「LINEヤフー事態」で、どうも韓国の人たちは「裏切られた」という気分になっているようです。結局、在外同胞のソン・ジョンウィではなく日本のビジネスマン孫正義だ、そんな記事が出ていました。なんとも韓国らしいなという気がします。

 



世界日報の記事からです。

「LINEヤフー事態」、裏ではソン・ジョンウィ?...「結局、日本のビジネスマン孫正義だったのか」


(前略)

「LINEヤフー」事態が韓日両国政府とネイバー、ソフトバンクなど色々な利害関係者が入り混じって長期化局面に入った中で、ソフトバンクグループのオーナーであり在日韓国人として知られたソン・ジョンウィ(孫正義)会長に対する否定的な世論も沸き立っている。

在日韓国人3世という点を前面に出し、国内でこれまで友好的なイメージを築いてきたが、今回のLINEヤフー問題により、それに対する世論が「ビジネスに目がくらんだ日本人」という否定的な側面に強く転じたという分析が出ている。

特にこれまではソン会長が在日韓国人3世であるうえに「ヤノルジャ」「クパン」等、国内企業に多数投資し交流したという点を理由に国内で肯定的な評価が大多数だった。しかし、今回のLINEヤフー事態の核心にソフトバンクグループがあり、これを率いるのがソン会長であるため、個人的な批判と否定的な世論が国内で急激に拡散しているという分析だ。

実際、オンラインコミュニティでもソン会長に言及する掲示物が多数見つかっている。彼らの大部分は「ソン・ジョンウィではなく、実は日本人のソン・マサヨシだった」「韓国語もまともにできないのに何が在日韓国人なのか」「徹底的に資本の論理で動くビジネスマン」という否定世論が少なくなかった。

(中略)

ネイバー労組は会社側のLINEヤフー持分売却時▲国家IT技術競争力流出▲雇用安定性憂慮▲長期的グローバル進出詐欺低下などを主要問題点として提示した。 労組によればラインのある構成員は「LINEという会社を本当に愛し、これほど愛社心を持たせた会社はなかった。 日本の経営陣の影響力が大きくなることで、韓国法人と国内役職員の立場が揺らぐと見られ、嘆かわしい」と憂慮した。

台湾、タイなど日本以外の国でLINEビジネスを展開している韓国子会社LINEプラスに対しても、日本のLINEヤフー側が「ネイバーとLINEプラスが直接的資本関係がないので、LINEプラスもLINEヤフー傘下で総括するだろう」という立場を明らかにした状態だ。

これは業界の一部で提起されたネイバーが日本以外の国の事業を担当するLINEプラスを別途に分割して確保できるという展望に冷水を浴びせたものであり、身動きの幅が狭くならざるを得ないという指摘だ。

(後略)



世界日報「‘라인야후’ 사태 막후엔 손정의?…“결국 日비즈니스맨 손마사요시였나” [일상톡톡 플러스](「LINEヤフー事態」、裏ではソン・ジョンイ?...「結局、日本のビジネスマン孫正義だったのか」)」より一部抜粋

「徹底的に資本の論理で動くビジネスマン」...え、当たり前のことでは…?自己保身のために嘘を吐くよりずっとマシと私は思います。

ちなみにこの記事でも情報流出問題については一言も触れられておらず韓国人がどれだけこの問題の本質(きっかけ)を理解しているのかは謎です。


*1:2013年「主要な個人情報は日本のデータセンターに保管」
2015年「LINEのデータセンターは世界複数箇所にありますが、主要なサーバは日本のデータセンターに集約されており、個人情報は日本の法令に従い管理されます」「LINEを構成する主要なサーバは日本国内にあり、LINEは日本法に準拠して運用されています」
2018年「LINEの個人情報を取り扱う主要なサーバは、日本のデータセンターで管理しています」