証券会社の不動産PF延滞率17%...貯蓄銀行を上回る話

不動産PF(プロジェクトファイナンス)の不良債権の整理が進んでいますが、中小証券会社と貯蓄銀行に対しての各種信用評価会社による格付けが相次いで下方修正されています。

先月にも一度、下方修正が行われていたのですけれど、金融当局による不動産PF軟着陸案を受けて再度検討がされたようです。

 



電子新聞の記事からです。

不動産PFの整理作業、中小証券会社に広がった...信用格付け「赤信号」


(前略)

11日、金融投資業界によると、ナイス信用評価、韓国企業評価、韓国信用評価の3つの信用評価会社は、今月に入ってSK証券の信用格付けを一斉に下方修正した。

(中略)

資本適正性がすでに大幅に低下した状況でPFエクスポージャーに対する資産健全性が悪化しているのが等級下方修正の主な理由に挙げられる。実際、SK証券のPFエクスポージャーの中でブリッジローンが占める割合は47%に達する。返済順位の上で中・後順位比重が76%に達するだけに資産の危険度が相当だ。

すでに4月内外で信用評価会社はハナ証券、ダオル投資証券などPFエクスポージャーが高い証券会社信用等級見通しを一度下方修正した経緯がある。このような状況で今月相次いで格下げが行われた理由は、先月金融当局が発表した不動産PF軟着陸案によってPF事業場の構造調整が加速化しているためだ。

(中略)

金融監督院によると、3月末基準で証券業界の不動産PF貸出延滞率は17%台で、貯蓄銀行よりも高い水準を記録している。

(後略)



電子新聞「부동산PF 정리작업, 중소 증권사로 번졌다…신용등급 '빨간불'(不動産PFの整理作業、中小証券会社に広がった...信用格付け「赤信号」)」より一部抜粋

ブリッジローンというのは建設の前段階で必要となる資金(土地の購入など)に充てるためのローンで、短期かつ高金利です。
いわば「計画前段階」のものなわけで、それが全体の47%を占めるというのは、どうなんでしょう?

金融当局側は情報を小出しにしている印象があります。
最初は不動産PFのエクスポージャーは全部で「135兆ウォン」としていました。その後、基準を「強化」したことと、セマウル金庫分を入れたことでいつの間にやら「230兆ウォン」に拡大しています。
さらに、基準を「強化」したことで今まで大丈夫だった貯蓄銀行の延滞率が一気に「11%」になりました。証券会社の延滞率はそれを超える「17%」です。

このように、少しずつ基準を強化していくことで綻びを出していく...一気に行くと一気に崩れますからね。それだけは避けようというのが韓国当局の描く「軟着陸案」なんでしょう。