今年の不良債権市場8兆ウォン以上の見通し...史上最大規模という話

不良債権市場の動向が少し分かる記事があったので紹介します。
おそらく、記事の趣旨としては不良債権の物量云々がメインではないのですが、私が興味あるのはその部分です。

簡単にまとめると、不良債権市場は2019年ごろまで4兆~5兆ウォン規模でした。それがコロナ以降、満期延期や資金支援などの延命措置のため2兆ウォン台に縮小します。
しかし2023年にはそれらの支援が終了し、また高金利と物価上昇のためコロナ前の水準である4兆~5兆ウォン台に戻りました。
そして今年は上半期だけですでに4兆ウォンの物量が市場に出回っているそうです。年間では8兆ウォン以上の物量が出る見通しとのこと。

 



朝鮮日報の記事からです。

不良債権市場、昨年の2倍…マンション・商店街・ビルがあふれ出る


今年、国内銀行の不良債権(NPL)売却規模は去年の2倍、おととしの4倍にもなる8兆ウォンで過去最大を記録する見通しです。

(中略)

ハナ銀行のイ・ヨンジュン与信管理本部長は10日のインタビューで「最近不良債権の売却物量が急増した反面、不良債権を買い入れる投資家は高金利などで資金調達が難しく不良債権の売買価格が下落している傾向」としてこのように話した。

(中略)

「コロナ事態以前の2015~2019年には、国内市中銀行は大幅な増減なしに年間4兆~5兆ウォン分の不良債権を売却した。2020~2022年のコロナ事態期間には政府が自営業者や小商工人貸出の満期延長、資金支援など金融支援をしたおかげで不良債権売却物量が年間2兆ウォン台に落ちた。2023年にはコロナ事態が終わったが、高金利と景気下落の余波が重なり売却物量が4兆~5兆ウォン水準に戻った。今年は上半期に4兆4000億ウォン、年間8兆ウォン以上の史上最大の物量が市場に出る見通しだ。不動産の種類別にみると、およそ住宅24%、商店街45%、工場29%、その他不動産2%程度だ。

(後略)



朝鮮日報「부실채권 시장 작년 2배...아파트·상가·빌딩 쏟아져(不良債権市場、昨年の2倍…マンション・商店街・ビルがあふれ出る)」より一部抜粋

結構長い記事なんですけど、後半はザックリ省略します。
というのも、後半はほとんどずっと個人投資家の話をしてるんです。個人投資家がどのように不良債権市場にアクセスできるのか、不良債権に投資するメリットは何か、というようなことばかりを聞いていて、個人投資家不良債権市場に誘導することが目的の記事のように読めてしまいました。
金利+不動産市場の低迷で不良債権の数は増加していても機関投資家からの人気はいまいちで価格は前年比で10%程度下がっているようなので、個人投資家の資金を呼び込みたいという意図はわからなくもありません。ただちょっと安易かなというだけで。

それはともかくとして、この記事で気になった点は今の時点(上半期)ですでに不良債権市場に出回っている物量が倍増しているという点です。
金融機関が不動産PFなどの問題を受けて不良債権の処理を本格的始めたのは、第2四半期に入るか入らないかという時期からです。不良債権の公開競争入札は年に4回ほど実施されるということなので、恐らく四半期に1回のペースでしょう。同時期に処理された不良債権が市場に出回ったと考えるには早すぎる気がします。
あくまで推測でしかないのですが、今出ている出物は年末年始あたりに処理されたものではないかと思います。

つまり何が言いたいかというと、「もっと増えるのでは?」ということです。