公的に延滞記録を削除し信用点数が回復した個人287万人...11万3000人が新規銀行ローンの話

韓国金融当局は昨年と今年の2回、少額(2000万ウォン=約200万円)以下の延滞者個人を対象に、期日までに返済を行えば延滞記録を削除し、信用点数を回復する措置を取っていました。延滞記録を「無かったこと」にすることで、第1金融など、より金利の低いところで融資を受けやすくしたり、新規クレジットカードの発行をしやすくする狙いがあるものと思われます。
つまり「またジャンジャン借金してね」...と、言っているのかどうかはともかく、この措置により298万4000人中266万5000人(約9割)の個人と、31万人中20万3000人(約7割)の個人事業主の延滞記録が削除されました。
残ったのは「よっぽど」の人たちだろうと思われます。

 



京郷新聞の記事からです。

「信用赦免」で287万人の延滞記録を消した…銀行の新規融資、12万人


(前略)

金融委員会は信用赦免が始まった3月12日以後、2000万ウォン以下の小額を延滞した個人約298万4000人中266万5000人が、個人事業者約31万人中20万3000人が延滞記録をなくしたと集計されたと16日明らかにした。

先立って金融界は2021年9月1日から1月31日まで2000万ウォン以下の借金を返せなかった延滞者の中で全額償還時に延滞記録を削除する信用回復支援措置を先月末まで一時的に施行した。

(中略)

延滞記録が削除された個人の信用評点は平均653点から684点に31点上昇した。これに伴いカード発給や貸出などこれまで難しかった経済活動が可能になった。金融委員会は先月末までに信用赦免を受けた個人のうち約2万6000人がクレジットカードを発給され、11万3000人が第1金融圏で新規融資を受けたと明らかにした。

信用赦免を受けた個人を年齢帯別に見ると40代が22.7%で最も多く、60代以上が21.2%、30代が21.1%となった。一方、信用評価が最も多く上がった年齢帯は20代以下(40点)と30代(32点)で、金融委は今回の措置が新社会人や青年の再起支援に特に役立ったと分析した。

個人事業者は延滞記録の削除を通じて信用評点が平均101点上昇し725点に跳ね上がった。これに伴い、約8000人の個人事業者が第1金融圏で個人事業者貸出を受けたことが分かった。

(中略)

金融委員会は信用赦免計画が発表された1月以後、先月末まで延滞していた元利金を全額償還した人が個人約7万5000人、個人事業者約3万9000人増加したとし、今回の措置が債務返済を促す効果も出したと分析した。



京郷新聞「‘신용사면’으로 287만명 연체기록 지웠다…은행 신규 대출 12만명(「信用赦免」で287万人の延滞記録を消した…銀行の新規融資、12万人)」より一部抜粋

そもそも、返すお金があれば普通は延滞など発生しないわけですけど、この人たちはそのお金をどうやって工面したんでしょう?
「返せるのに返さなかっただけ。信用点数が回復するメリットがあったから今回返した」というモラルハザードはちょっと横に置いておくとして、信用評価に関係ないところ(私金融などの高利貸し)で借りたお金でとりあえず返済して信用点数を回復しておいて、金利の低い第1金融で改めて借り直す...もし銀行の新規融資組の12万人がこうした人たちだとしたら、すぐにまた延滞者に転落するのではないでしょうか?
潜在的延滞者の延命措置以外の何物でもない気がします。