韓国大統領室、来年のR&D予算増額発表...「財政余力が本当にないのに最善を尽くして大幅に増額した」という話

税収不足で財政余力が無いと言いながら、韓国大統領室が突然来年のR&D予算を増やす計画を発表しました。
今まで散々削りまくっておいて「来年は増やす」は、ひどく一貫性が無いように感じます。

 



民主新聞の記事からです。

大統領室「来年のR&D予算24.8兆…宇宙分野1兆ウォン、原子力技術を2倍に増やす


大統領室は27日、国家科学技術審議会を通過した来年度の主要研究開発(R&D)予算が24兆ウォンに達すると明らかにした。

パク・サンウク科学技術首席はこの日午後、龍山大統領室でブリーフィングを開き「国家科学技術審議会を通過した来年の主要研究開発予算が約24兆8000億ウォン規模で科学技術革新本部編成時点基準歴代最大規模」と明らかにした。

続けて「これは今年の主要R&D予算21兆9000億ウォン対比13.2%増えること」とし「来年度の政府総予算増加率が4%台と予測されることを勘案すれば財政余力が本当にないのに最善を尽くして大幅に増額したこと」と説明した。

(中略)

特に4月、大統領イニシアチブとして発表された3大ゲームチェンジャー分野である人工知能(AI)半導体、先端バイオ、量子科学技術分野に対する投資規模が大幅に拡大する。また、宇宙航空庁の開庁とともに来年度には宇宙分野の予算が初めて1兆ウォンを突破した。

未来の原発産業を先導しエネルギー安全保障を確保するため、革新型小型モジュール原子炉(SMR)、第4世代原子力技術など次世代原子力技術に対し、2023年度比2倍以上増やして編成した。

革新・挑戦型R&D事業に1兆ウォンを編成した。 また、理工系大学院生の人件費を支援する「韓国型スタイフェンド(STIPEND)」予算を編成し大学単位の「束型研究費」も支援する計画だ。

(後略)



民主新聞「대통령실 "내년 R&D 예산 24.8조… 우주분야 1조원, 원자력 기술 2배 늘려(大統領室「来年のR&D予算24.8兆…宇宙分野1兆ウォン、原子力技術を2倍に増やす)」より一部抜粋

今年2月、ユンさんは韓国科学技術院(KAIST)の学位授与式に参加しました。その際、卒業生の1人が立ち上がり、R&D予算削減について大声で抗議し強制退場させられる事態が発生しています。
当時の報道写真では警備員が右手で学生の顔を鷲掴みにし、口を塞いでいる様子が写っています。

その後、この措置に対して学生会などから「学生の権利を蔑ろにした行き過ぎた行為」という趣旨の声明が発表されたり、強制退出させられた学生からは謝罪要求があったりしました(この学生は市民団体の関係者という話もあります)。

いずれにせよ、この事態を受けてユンさんは「マズイ」と思ったのかもしれません。「財政余力が本当にない」中で「最善を尽くした」という所に、それが表れている気がします。
ところで、今回の予算案の編成作業は8月に終わります。逆に言うと、8月までは口で言っているだけで決まったわけではない、ということです。