2045年には官民あわせて100兆ウォン投資を誘致…「20年以内に宇宙開発分野で日本とインドを追い越す」という話

昨日、韓国大統領室が来年度のR&D増額予定を発表しました。
その中で「宇宙分野の予算が初めて1兆ウォン」を越えることになりました。

韓国航空宇宙局は今年5月27日に設立されたばかりで、いざこれから、という部署ではあります。ユンさんも宇宙産業の国内育成に力を入れていくアピールをしています。

ただ、ちょっと気になる点があります。
昨日発表された来年の予算増額以外にも、2045年までに民間と併せて100兆ウォンに達する投資を誘致するとの発表もありまして。
今は宇宙航空市場での韓国のシェアは1%以下だけれど、自力で衛星を打ち上げられる7ヵ国を越え、深宇宙探査能力がある5大強国になれる、20年以内に日本とインドを抜く…と言っているのです。

しかし、具体的に何をどうするのかという計画は発表されていません。具体的な数字だけはバンバン出していますが、その根拠となるとよく分かりません。数字だけが先に出てきてロードマップが何も示されていないことに絵に描いた餅感を感じます。

 



韓国経済の記事からです。

宇宙航空基金設置、2045年に100兆ウォン誘致


「スタートアップを育てることに力を注ぐ」

ユン・ヨンビン宇宙航空庁長は27日、韓経ミレニアムフォーラムでこのように明らかにした。宇宙分野の新生企業の成長のために宇宙航空庁が呼び水の役割をするという点を明確にした。

宇宙航空庁の今年の予算は7589億ウォンで国内総生産GDP)比0.03%水準だ。米国の宇宙予算はGDPの0.28%、ロシアは0.15%、日本は0.095%だ。宇宙先進国に比べ政府投資が不足しているという指摘に彼は「宇宙予算をまず2027年までに1兆5000億ウォンに増やす方針」とし「2045年には民間と公共を合わせて100兆ウォン投資を誘致する」と明らかにした。

(中略)

ユン庁長は同日、「国内の宇宙企業を2000社以上、宇宙雇用を50万社以上創出する」と具体的な数値を提示した。グローバル100位内に入る宇宙企業を10社以上排出するとも言った。

(中略)

世界の宇宙航空市場で韓国のシェアは1%以下と推定される。ユン庁長は「私たちの目標は衛星磁力発射能力がある宇宙航空7大強国を越え、深宇宙探査能力がある5大強国に行くこと」とし「20年以内にインドと日本を追い抜くことが目標」と話した。そのためには、宇宙産業を韓国の主力産業として育成しなければならない」と強調した。

ユン庁長は「2045年頃には宇宙経済市場が4200兆ウォンに達すると予想される」として「ここで占有率10%である420兆ウォンを私たちが持ってくる」と話した。



韓国経済「우주항공 기금 설치, 2045년 100조 유치(宇宙航空基金設置、2045年に100兆ウォン誘致)」より一部抜粋

2045年には宇宙経済至上が4200兆ウォンに達するので、シェア10%を取れば420兆ウォン...という単純な皮算用をしているようですが、どうなんでしょう?

よく聞く目標達成とかスケジューリングのハウツーで「期日」と「目標」を数字で具体化しろ、というものがあります。確かに有効なのかもしれませんが、私はこの方法を取るときに忘れてはいけない要素が少なくとも2つあると考えています。
1つは自分が割ける「リソース」を知る事です。「リソース」の中には自分が持ちうるスキルや知識も当然含まれます。
2つ目が目標を達成するのに必要なスキルや技術、知識です。

つまり、今の自分の位置と目標までの「距離」を正確に知らないといけないということです。それが出来て初めて何が足りないかが分かり、いくら必要かが分かるはずなんです。
果たしてその目途を付けた上で「100兆ウォン投資誘致」と言っているのか、他の国の対GDP予算を参考にして「他がいけるならうちもいけるだろ」くらいに思っているだけなのか…。それとも、どうせ政権が変わったら方針が変わるのだから今のうちに貰える予算を貰ってバラまいておこうという腹積もりなのか...。