韓国の5月の家計負債増加幅、約3年ぶりに最大幅更新という話

ストレスDSRの適用が直前になって2ヵ月延期されましたが、適用前の駆け込み需要の為か、5月の家計向け融資が5兆3415億ウォン増えました。2021年7月以来の最大の増加幅です。

特に住宅ローンの増加が目立っており、5兆8466億ウォンの増加となっています。家計負債の増加額より住宅ローンの増加額が多いのは、信用融資(2143億ウォン減)など、一部減少した項目があるためだろうと思いますが、記事に出て来るものだけだと計算が合いません。

 



朝鮮Bizの記事からです。

5大銀行、家計向け融資を1カ月で5兆ウォン以上増やす...35カ月ぶりの最大幅


(前略)

1日、金融界によると国内5大都市銀行の先月末の家計向け融資残高は708兆5723億ウォンで、前月(703兆2308億ウォン)比5兆3415億ウォン増加した。昨年5月から増加傾向だった家計貸出は3月に11ヶ月ぶりに減少傾向に転じ、4月から先月まで継続的に増えた。増加幅も前月(5兆2278億ウォン)より拡大し、2021年7月(6兆2009億ウォン)以後2年11ヵ月ぶりに最も大きかった。

住宅ローンの残高が大幅に増え家計融資の増加傾向を牽引した。先月の住宅ローン残高は552兆1526億ウォンで、前月(546兆3060億ウォン)より5兆8466億ウォン増加した。

(中略)

信用融資の残高は先月末基準で102兆7781億ウォンで、前月(102兆9924億ウォン)より2143億ウォン減少した。

(中略)

伝貰融資の残高は118兆2226億ウォンで、前月(117兆9827億ウォン)比2399億ウォン増加した。

(中略)

企業向け融資残高の増加傾向も続いた。5大銀行の大企業向け融資残高は158兆8820億ウォンで、前月より4兆4155億ウォン増え、中小企業向け融資残高も652兆4660億ウォンで前月比3兆6094億ウォン増加した。

(後略)



朝鮮Biz「5대 은행, 가계대출 한 달 새 5조원 넘게 불어나… 35개월만 최대폭(5大銀行、家計向け融資を1カ月で5兆ウォン以上増やす...35カ月ぶりの最大幅)」より一部抜粋

家計負債は3月に一旦減少に転じましたが、このときの減少幅を上回る勢いで増加傾向が続いています。
企業向けローンも増加していますので、企業・個人ともに借金が増えている状態ですが、政府だけが「健全財政」を続けています。民間がシンドイときほど政府が肩代わりをすべきだと思うんですけどねぇ...。