笑えない状況なのにオモシロ映像みたいになってしまった話

半導体チップと基盤との間に挟む「インターポーザ―」という中間基材があります。従来のインターポーザーにはポリイミドやシリコンが使われますが、それぞれデメリット(安価だが表面が粗い、滑らかだが製造コストが高い)があります。
両者のデメリットを克服するものとして「ガラス基板」の実用が期待されています。
ただし、ガラスは「割れやすい」というデメリットがあります。これをいかに克服するかが最大の課題となります。

先日、韓国のある装備メーカーが株主懇親会の場で、自社開発のコーティング装備(蒸着装置)をアピールしていたところ、手で持ち上げたガラス基板がパキッと割れてしまうトラブルが起こりました。
ガラス基板の難しさがよく分かる事例です。ただ、この会社はあくまで「装備メーカー」であり、アピールしようとしたのは「機材」の方です。ガラス基板が割れた原因が装備(やその工程)にあるのか、元の基盤にあるのかはよく分かりません。
(※その後、正式に会社側が「基盤を作るメーカーではない」「基盤の品質と自社製品とは関係が無い」という声明を出したとのこと)

しかし、「じゃあ、なんで基盤を出した?」という疑問はあります。一体何のパフォーマンスだったのか。
また、よりにもよって株主たちの目の前でやらかしてしまったことで、この会社の株価はこの日、5.11%下落したそうです。

 



TV朝鮮(朝鮮日報)の記事からです。

チュソンエンジニアリング会長、ガラス基板を紹介するも「バリバリ」...株は急落


(前略)

証券業界によると、5日ソウル汝矣島の金融投資教育院で開かれたチュソンエンジニアリング株主懇談会で、ファン・チョルジュ会長が直接ガラス基板装備を公開していたところ、ファン会長が手に持ったガラス基板の片方の角が壊れた。

(中略 ※インターポーザ―の説明や従来のデメリット、次世代の主力としてガラス基板が注目されていることに触れて)

ただし、割れやすいガラスの短所を補完することが核心課題の一つに挙げられた。

ガラス基板を製造する過程で割れることが多い場合、価格競争力確保や量産に打撃を受ける恐れがあるためだ。

このような状況でチュソンエンジニアリングは半導体ガラス基板蒸着装備の商用化を準備中だと知られてきた。

だが、チュソンエンジニアリングが進展内容を発表している間、核心素材であるガラス基板が折れて場内がざわめき、この日、チュソンエンジニアリングの株価は前場対比5.11%下落した。

(後略)



TV朝鮮「[단독] 주성엔지니어링 회장, 유리기판 소개하다 '와작'…주식은 급락(チュソンエンジニアリング会長、ガラス基板を紹介するも「バリバリ」...株は急落)」より一部抜粋

リンク先の記事に動画があるのですが、GIFアニメーションみたいな映像になっています。
おかげで笑えない状況なのに、どこかコミカルに見えてしまって、なんちゃってオモシロ映像みたいになってます。


面白いといえば、韓国語で「ガラス」は「ユリ(유리)」と言います。日本では昔は「玻璃(はり)」や「ギヤマン」と呼んでいたことがあるので、そんな感じかなと思っていたら、とある文章で「韓国語でガラスは外来語ではありません」と書かれていて、「はて?」となりました。

しかし、その文章をよくよく読んでみると、「『ユリ(유리)』は『琉璃』という漢字語で元を辿ればルワンダが語源になります」と書かれいまして...思いっきり外来語やないかい。
なんかズレてますよね。韓国人の言う「起源」って、こういうズレた感覚でモノゴトを見ているということなんでしょうか?