少し前から北の方が騒がしいです。
最初は、北朝鮮側が「韓国が平壌に偵察ドローンを飛ばした」と言い出したことでした。韓国側はもちろん否定していますし、北朝鮮の言うことですから...(まあ、個人的にはどっちの言うこともイマイチ信用しきれませんが)。
北朝鮮からは少し前から汚物風船を飛ばしてくるなど、地味な嫌がらせが続いていました。(これも北朝鮮の言い分では「韓国から始めた」ことだそう)
遅かれ早かれ、何やかやと理由を付けて韓国との対立強度を高めてくるんだろうなぁ、と思っていたのですが、いよいよ一段階?二段階?上がるようです。韓国を「主敵」と言い始めたのは確か今年始めからですが、憲法にはっきりと「敵対国」と規定されたようです。
今回の鉄道爆破と道路の封鎖は「憲法の規定による措置」と、北朝鮮国営メディアが報じました。
ニュース1の記事からです。
「大韓民国は敵対国」憲法改正…京義線爆破写真公開
(前略)
労働党機関紙労働新聞は17日、「朝鮮人民軍総参謀部は10月15日、朝鮮民主主義人民共和国(北韓)の主権行使領域と大韓民国の領土を徹底的に分離させるための段階別実行の一環として、南部国境の東、西部地域で韓国と連結された韓国側区間の道路と鉄道を物理的に完全に断ち切る措置を取った」と報道した。
続いて「これは大韓民国を徹底した敵対国家として規制した共和国憲法の要求と敵対勢力の厳重な政治・軍事的挑発策動によって予測不能の戦争接境に突き進んでいる深刻な安保環境から出発した必然的かつ合法的な措置」と伝えた。
2面では「ㅌ·ㄷ」(打倒帝国主義同盟*1)創設98周年を記念して「すべての帝国主義を打倒しよう」と「団結」を強調した。
(中略)
3面は11日、外務省が重大声明を通じて発表した「韓国無人機侵犯事件」に接した全国各地で朝鮮人民軍入隊、腹帯を熱烈に嘆願(支援)する人々が毎日増えていると伝えた。
(中略)
4面は幹部たちに「実力向上に死活をかけなければならない」と要請し、このために必要な指導をよくしなければならないと強調した。
(中略)
5面では農場、地方工場建設現場など全国各地に派遣された人民軍第124連隊の官兵たちにスポットライトを当て「我が軍隊が一番」と褒め称えた。
(後略)
ニュース1「'대한민국은 적대국' 헌법 개정…경의선 폭파 사진 공개[데일리 북한](「大韓民国は敵対国」憲法改正…京義線爆破写真公開)」より一部抜粋
2面以降は中身の無いプロパガンダ記事です。なんか戦前に日本の新聞を読んでいる気分になりますね。
つまりは、それだけモロイということでもありましょう。同時に狂〇者も一定数存在する可能性も。
嫌な感じの流れです。
あそこでゴタゴタが起こると、他人事でいたい日本も他人事ではいられません。ウクライナ、朝鮮半島、台湾は連動して動く可能性が高いですから。
こんな情勢なのに、選挙の争点が「政治と金」みたいになってしまっている残念さ。
*1:原文「타도제국주의동맹」