インターネットバンクからの融資延滞率が急騰していることが分かりました。
特に20代以下(10代、20代)の延滞率が全年齢帯の中で最も高く4%を超えています。
インターネットバンク3社の貸出延滞額で見ると、全体で3944億ウォンとなり、2021年の年末と比べると3年間で484%急増しています。
2021年という年は、昨日も触れましたが法定最高金利が20%に引き下げられた年です。その翌年の2022年から第3金融では約8割の融資申請が断られています。人数にすると約86万人程度で、このうち5~9万人が違法金融(闇金)に流れたと推算されていました。
では「残り」はどうなったのか、違法金融に流れたのは本当に数万人程度だったのかが疑問でしたが、一つの答えがネットバンキングによるキャッシングだったようです。
KBSの記事からです。
ネットバンクから融資を受けた20代の延滞率が急騰...最高4%を超える
(前略)
国会政務委員会所属の共に民主党のキム·ヒョンジョン議員が今日(20日)、金融監督院から受け取ったネット銀行の家計信用貸出関連資料によれば、今年8月末基準でKバンクから信用貸出を受けた20代以下の借主の延滞率は4.05%でした。
これは昨年末の3.77%より約0.28%p上がったもので、3年前の2021年12月末の1.76%よりは2.29%p上昇した数値です。
他の年代を見ますと、8月末基準で30代1.98%、40代1.63%、50代1.86%など、1%台で20代以下と大きな差を見せました。
(中略)
カカオバンクの8月末基準で20代以下の信用貸出延滞率は2.09%で、全体年齢帯平均1.03%の2倍以上を記録しました。
2021年末0.45%だった20代以下の信用貸出延滞率は2022年末1.41%、昨年末1.73%から今年に入って7月2.00%以後、2%台を記録しています。
トスバンクでも20代以下の信用貸出延滞率は8月末基準で1.75%で、2022年末の1.48%より上昇しました。
青年層が非対面で簡単に融資を受けられるインターネット銀行で信用融資を簡単に受け、これを中心に20代の借主の延滞率が高くなるものと見られます。
特に、3社の中でKバンクの20代延滞率が他社の2倍以上を記録したのは仮想通貨取引所アップビット連携口座保有顧客の割合が高い影響だという分析も出ています。
(中略)
一方、インターネット銀行3社の8月末基準の信用貸出延滞額は3944億ウォンで、3年前の2021年末の675億ウォンに比べて約484%増加しました。
KBS「인터넷은행서 돈 빌린 20대 연체율 급등…최고 4% 넘어(ネットバンクから融資を受けた20代の延滞率が急騰...最高4%を超える)」より一部抜粋
日本でも後払いサービスでたまに問題提起されえていたりしますが、あまりにも簡単に出来てしまうと「お金を借りている(使っている)」という感覚が鈍くなるようですね。
また、時期的にもコロナの影響で非対面での手続きがスムーズだったというのが後押ししていそうです。