海底ガス田開発、投資諮問役にS&Pが決まった話

韓国の海底ガス田開発についてです。
予定では今年中に試掘調査が開始されることになっていますが、このほど投資諮問会社がスタンダード&プアーズに決まったとのことです。
とはいえ、投資諮問(アドバイス役)が決まっただけですので、実際に投資を誘致するのはこれからです。間に合うんでしょうか?

 



韓国経済の記事からです。

韓国石油公社産油国の夢!「大王クジラ・プロジェクト」で東海の石油・ガス田を探す


韓国は多くの人々に油一滴も出ない国として知られているが、東海天海ガス田の開発成功で世界95番目の産油国になったことがある。

韓国石油公社によると、2004年から2021年まで17年間運営された東海ガス田では、原油換算基準で4500万バレルのガスと副産物であるコンデンセートを生産し、計3.1兆ウォンの輸入代替効果を上げた。

(中略)

しかし、2021年の東海ガス田の枯渇で産油国の地位を失った。

東海深海ガス田開発事業は、失われた産油国の地位を取り戻すため、韓国石油公社が主力として遂行しているプロジェクトとして注目されている。

韓国石油公社は「大王クジラ・プロジェクト」と呼ばれる東海の迎日湾深海ガス田投資諮問会社としてスタンダード・アンド・プアーズS&P)グローバルを最終選定し、本格的な東海深海ガス田の開発に着手した。

石油公社は今年末から有望構造に対し、実際にガスと石油が存在しているかどうかを確認する探査試錐を本格的に進める予定だ。石油ガス資源探査・開発事業には莫大な財源と高度な技術力が要求されるため、諮問会社と共に最適な投資誘致戦略を樹立し、プロジェクトの成功的推進とリスク分散のために深海探査関連技術と運営専門性を備えたグローバル石油企業を対象に投資誘致に乗り出すという計画だ。

(中略)

石油とガスを生産する国々の共通点は「一度も出ていない国」はあっても「一度だけ出てきた国」はないということだ。韓国は東海ですでに石油とガスを生産しており、石油公社はこれを開発に成功した経験を保有している。

石油公社関係者は「東海深海ガス田開発は産油国に再進入するための非常に可能性の高い機会」とし「資源安保と国民経済発展に対する寄与のために石油公社は落ち着いて着実に東海深海ガス田開発を推進する」と明らかにした。



韓国経済「한국석유공사, 산유국의 꿈!…'대왕고래 프로젝트'로 동해 석유·가스전 찾는다(韓国石油公社、産油国の夢!「大王クジラ・プロジェクト」で東海の石油・ガス田を探す)」より一部抜粋

そういえば、知らない人も居るみたいですけど日本にも一応油田があります。秋田とか新潟、北海道あたりになので、半島からは距離がありますが。
採れる量もたかが知れているのですけど、それでも一応「油一滴も出ない国」ではありません。