韓国野党、ユンさんの大統領任期短縮改憲を提起…事実上の「弾劾」に向けた動きの話

ユンさんの現在の支持率は、調査機関や期間によって若干前後するものの、おおむね15~19%あたりを推移しています。
奥さんのキム・ゴンヒさん関連でまた騒ぎが起こっているためです。選挙の公認を巡って口出ししたとか、政治介入したとか、そんな内容です。王が美女や悪女の言いなりになって国が傾くことを傾国なんて言いますが、それを印象付けようとしているのかもしれません。

共に民主党は、本音ではローソクでユンさんを追い出したいのでしょうが、パクさんの弾劾からまだ数年しか経っていないのに2度目の弾劾となると...自ら「先進国」の顔に泥を塗ることになります。さすがにそれは出来ないのか、大統領の任期を短縮する改憲案を打ち出してきました。

 



ザ・ファクトの記事からです。

「任期短縮改憲」を打ち出した民主党…「弾劾世論戦」に乗り出すか


(前略)

民主党は8日、チョ・グク革新党·社会民主党と共に、ユン・ソンニョル大統領の任期を2年短縮する改憲推進野党連帯を発足した。これと共に民主党は、ミョン・テギュン氏の追加録取録を公開する一方、法制司法委員会では3度目のキム・ゴンヒ特別検事法を通過させた。民主党は公式的には弾劾言及を避け「キム・ゴンヒ特検法」に集中する姿だが、政界では「弾劾世論戦」と見ている。

同日、国会法司委は民主党主導でキム・ゴンヒ特検法を通過させた。当初、法案に盛り込まれていたドイツモータースの株価操作、ブランド品カバンの授受、チェ将兵病死亡事件、楊平高速道路疑惑に加え、ミョン・テギュン氏と関連した公認などの人事介入、チャンウォン国家産業団地指定流出など、捜査範囲が大幅に増えた。

民主党は14日の本会議でキム・ゴンヒ特検法を処理し、28日の再表決を狙っている。民主党は弾劾であれ改憲であれ、キム・ゴンヒ特検法の再表決にかかっていると見ている。再採決に付された法案が可決されるためには在籍議員3分の2、すなわち200票以上の賛成が必要だ。弾劾案と改憲案も国会の敷居を越えるためには200票が必要なのは同じだ。計300議席のうち108議席を持つ「国民の力」から8票以上離脱してこそ可能だ。民主党指導部の主要関係者は電話取材に対し、「特検法が成立しないのに、弾劾や改憲が出来るのか」と反問した。

民主党指導部は公式の立場ではないと線を引いているが、個別議員たちは弾劾や任期短縮改憲をしている。同日、民主党所属議員らの主導で「大統領罷免国民投票改憲連帯」(改憲連帯)が発足した。民主党・革新党・社民党所属議員25人が参加する改憲連帯はこの日スタート記者会見で「大統領任期を2年短縮するということは事実上国民投票を通じて大統領を罷免させるということ」と話した。彼らは「弾劾であれ任期短縮改憲であれ、最終目的地は『尹錫悦大統領罷免』」と強調した。

弾劾も別途推進される。13日には民主党をはじめ革新党・進歩党・社民党基本所得党など進歩性向野党40~50人が参加する「ユン・ソンニョル弾劾議員連帯」が発足する。改憲連帯に参加する議員の大半が弾劾連帯にも参加しているという。

(後略)



ザ・ファクト「'임기단축 개헌' 꺼낸 민주당…'탄핵 여론전' 나서나(「任期短縮改憲」を打ち出した民主党…「弾劾世論戦」に乗り出すか)」より一部抜粋

世論をくすぐるのが目的なんでしょうね、ローソクの成功例があるので。あの成功体験をもう一度、という考えなのかもしれません。
当時ローソク集会に参加した人たちも「自分たちは大変なことを成し遂げた」的な高揚感を持ったのだとしたら再び味わいたくなるかもしれません。
まあ、その先に待ち受けるのは政治的空白と混乱でしょうけど。来年1月のトランプ政権2期発足に向けて、色々と準備や対策が必要でしょうに。