韓国の1人世帯にのみ絞ったデータですが、月平均所得が315万ウォン(約35万円)あっても1日平均1.8食しか食べられていないという調査結果が出ました。
韓国の1人世帯は783万世帯、全体の35.5%を占めます。
国民日報の記事からです。
「物価負担」1人世帯、月平均315万ウォン稼いでも1日2食もぎりぎり
(前略)
17日、KB金融持株が発刊した「2024韓国1人世帯報告書」によると、昨年基準で韓国の1人世帯は783万世帯で、全体世帯の35.5%を占めた。彼らの月平均所得は315万ウォンだった。
物価高・高金利の負担に生活費の比重は高くなる傾向だ。住居費、食費、余暇費を合わせた生活費は2022年の月所得のうち38.7%を占めたが、今年は40.8%まで高まった。物価高で食費負担が、高金利で貸出金償還負担が大きくなった影響と解説される。これに対し貸出金償還、貯蓄などを除いた余裕資金の比重は20.1%から16.2%に下落した。
食生活も悪化した。2020年、1人世帯は1日平均2.2食を食べたが、今年は1.8食に止まったことが分かった。1日平均2食も食べないという意味だ。一人で食事をする「一人飯」の割合は2.6%ポイント上昇し、67.8%まで高まった。
(中略)
1人世帯は主に連立住宅と多世帯住宅(38.4%)に居住していることが分かった。その他、マンション(30.7%)、オフィステル(22.2%)の順だった。これに先立って2022年の調査ではアパート(36.2%)、連立および多世帯住宅(35.3%)の順だったが、二つの住居形態の順序が逆転した。
自宅に居住する1人世帯は減少したことが分かった。2022年28.0%だった1人世帯の自家居住者は今年21.8%まで減った。伝貰居住者も32.1%から30.0%に比重が小さくなった。 反面、家賃居住者は36.2%から45.1%に増加した。
1 人世帯の半分以上は融資を受けた。2022年に47.7%だった1人世帯貸出保有率は今年54.9%まで上昇した。伝貰資金融資(18.8%)、学資金融資(6.9%)などが大幅に増加した。1人世帯の平均貸出額は7800万ウォンで、2022年に比べて2100万ウォン減少した。
生計負担が大きくなり1人世帯の半分以上は副業をしていた。2022年の調査で1人世帯の42.0%が副業をしていると明らかにしたが、今年の調査では54.8%が副業中だと答えた。AppTech(42.1%)、ソーシャルクリエイター・ブロガー(6.2%)、サービス職アルバイト(3.8%)などを通じて副収入を出していた。
国民日報「‘물가부담’ 1인 가구, 월평균 315만원 벌어도 하루 2끼도 빠듯(「物価負担」1人世帯、月平均315万ウォン稼いでも1日2食もぎりぎり)」より一部抜粋
多世帯住宅というのは床面積が660㎡以下の4階建て以下の住宅のことで、日本の感覚だとアパート(集合住宅)が近いです。連立住宅は床面積が660㎡以上で、それ以外は多世帯住宅と同じ条件です。
食事の不規則性という意味では私も人のこと言えませんが...平気で1日1食のときとかもありますし。ただ、これは食費が厳しいからというより胃腸がちょっと弱い(すぐ荒れる)のと生活が不規則になりがちだから、という理由からですけれども。
もし食べたくても経済的理由から我慢して空腹を抱えているのであれば、こんな辛いことはないでしょう。寒いのと空腹はネガティブ思考が極端に強くなります。個人的には一番避けるべき状況が寒さと空腹です。