イ・ジェミョンさんに黄色信号の話

今まで特に取り上げていませんでしたが、韓国野党・共に民主党代表のイ・ジェミョンさんは何件か裁判中です。
そのうちの一つで、ソウル中央地方裁判所が懲役1年執行猶予2年の有罪判決を出し、当選無効が宣告されました。
まだ地裁判決ですし、控訴するでしょうけれど、進行中の別の裁判結果によっては今後10年間、被選挙権が停止される可能性があります。次の大統領選挙に黄色信号です。

 



ハンギョレの記事からです。

「イ・ジェミョン」が揺らいでいるのに代案も戦略も無く民主党「動揺」


「皆が今、私たちが直面している現実を知っているが、誰も口に出すことができない状況だ。言うこともできないし、認めることもできないし...」

共に民主党のある再選議員は20日ハンギョレにイ・ジェミョン代表の「議員職喪失刑」(1審)宣告以後の党内状況をこのように説明した。最悪の場合、イ代表が今後10年間、選挙に出馬できなくなる可能性もある状況だが、この状況をどのように解決していくのか、どうしても率直に話すことはできないという趣旨だ。15日、ソウル中央地方裁判所がイ代表に虚偽事実公表疑惑で懲役1年、執行猶予2年を宣告した後、民主党はイ代表を守るため全党的防御態勢を誓っているが、党のあちこちでは五里霧中になった党の将来に対するため息が続いている。

(中略)

親イ・ジェミョン系指導部議員らはひとまず「懲役刑を受けた公職選挙法裁判は控訴審で覆されるだろう」とか「25日に1審宣告を控えた偽証教唆疑惑裁判は無条件に無罪が出てくるだろう」と主張している。「最悪の場合」を想定していない期待だ。ある議員は「指導部に事実上、良い手が無いと思われる」と憂慮した。

このためか、党のあちこちでは手足が合わない姿が捉えられている。イ代表の裁判が相次いで待っている状況で、裁判所の感情に触れて良いことはないという判断の下、党の戦略企画委員会が「司法〇人」·「政治判決」をタブー視して指導部に報告したが、この報告が上がってきた18日の最高委員会議でさえ「有罪結論を下し、組み合わせた司法殺〇、政治判決」(チョン・ヒョンヒ最高委員)、「典型的な政治判決」(ハン・ジュンホ最高委員)、「明白な司法〇人」(キム・ビョンジュ最高委員)という糾弾が相次いだ。

(後略)



ハンギョレ「‘이재명’ 흔들리는데 대안도 전략도 없는 민주당 ‘뒤숭숭’(「イ・ジェミョン」が揺らいでいるのに代案も戦略も無く民主党「動揺」)」より一部抜粋

今回は公職選挙法違反の裁判でしたが、判決が出る直前にイ・ジェミョンさんは現行法の公職選挙法に定められた「過度な規制」により政治発展が妨げられているので「選挙法改正が必要」と主張する書面を、開催されていた「選挙運動自由のための公職選挙法改正討論会」に祝辞として送っていたそうです。

その後にその法で有罪判決が出るのは皮肉というか...自身の選挙のやり方を規制する「法律の方が悪い」ということなのでしょうか?