今年の韓国証券市場は一人負け…戦争やってるロシア並みの成績しかない話

韓国は「西側」こと「自由民主主義陣営」のつもりですから、証券市場などをそちら側と同列に見ます。
特に今年は日本をベンチマークした「バリューアップ」元年ということもありますし、証券市場の成績が気になる所でしょう。
しかし結果は散々です。全然上がりませんでした。それどころか、現在戦争真っ最中のロシア並み、比較する期間や時期によってはロシア以下の成績となっています。

 



ソウル新聞の記事からです。

K証券市場、サンタラリーは無い...「1人だけ」最悪の年


(前略)

22日、韓国取引所によると、20日の総合株価指数(コスピ)は2404.15で取引を終え、先月の終値比2.1%下落した。ウォン安ドル高の影響で年末休場日の31日を除いて今年の取引日が5日しか残っていない時点で上昇転換の可能性が微々たるだけに、今年12ヵ月のうち2月と3月、6月を除いた9ヵ月間を月間収益率マイナスで終える見通しだ。

これは国際通貨基金IMF)に救済金融を申請した1997年の通貨危機の時よりも悲惨な成績表だ。1996年と1997年当時、コスピは12ヵ月のうち8ヵ月間の月間収益率がマイナスを記録した。2008年の国際金融危機当時は7ヵ月だった。

(中略)

特に、下半期の墜落が深刻化した。コスピの月間成績表は7月から今月まで6ヵ月連続マイナス行列を継続しているところだ。

(中略)

米国・日本の証券市場と比べると国内証券市場の不振は目立つ。今年に入って、コスピ(20日終値基準)が9.42%後退する間、ニューヨーク証券市場のナスダック指数は30.4%上昇した。ニューヨーク証券市場のS&P500指数とダウ工業平均指数もそれぞれ24.3%と13.7%上昇した。隣国日本の日経指数も同期間15.7%上昇した。コスピの今年の月間収益率マイナス記録は9ヵ月である反面、ニューヨーク証券市場の3大指数と日経指数はそれぞれ3ヵ月と5ヵ月で対照的だ。

問題は、国内証券市場のこのような不振が収まる気配が見えないという点だ。毎年年末に投資家の期待感を膨らませた「サンタラリー」も今年は気配がない。KB証券のキム・ジウォン研究員は「主要国通貨政策イベントが終了した中で反騰する指標と動力がなく年末ラリーを期待しにくい」と診断した。

(中略)

NH投資証券のキム・ヨンファン研究員は「現在、国内証券市場は高金利・高為替レート負担、米国政治・政策不確実性、半導体業況不況など色々な悪材料が密集した区間にある」と話した。



ソウル新聞「K증시, 산타 랠리는 없다… ‘나 홀로’ 최악의 해(K証券市場、サンタラリーは無い...「1人だけ」最悪の年)」より一部抜粋

ウリナラだけなんでなんでなになぜどーして?」と言いたそうな記事ですが、なんでもなぜもありません。韓国の国内経済政策を見てたら分かるでしょうに。何もやってないからですよ。傾きかけている中国経済にベッタリで、設備投資や開発投資をケチっている状況で、常に「〇〇しさえすれば大丈夫」なんですから。(〇〇には「半導体」や「中国リオープニング」やらが入ります)

政治闘争、陣営闘争に明け暮れ数年単位で簡単に「大統領弾劾」などという劇薬を使うから感覚がマヒしているのかもしれませんが、西側陣営の顔していれば勝手に西側経済圏からの投資金が入ってきて株価が上がる、なんてことはないのです。
実体経済の先行き期待感を織り込んで株価というのは決まるので、なーんにも動いていない韓国経済の株価や指数が上がるはずないです。