国民の力の支持率回復、共に民主党との差2.0%ポイント…中道層の野党支持離れの話

つい先日、アジアトゥデイというメディアが「韓国世論評判研究所」のアンケート調査結果として、ユンさんの支持率が40%に回復しているとの記事を載せました。
同じ記事の中で「次期大統領に相応しくないのは誰か?」という質問も行っていて、圧倒的1位(39%)でイ・ジェミョンさんが選ばれています。
これが共に民主党の逆鱗に触れたのか、このアンケート結果を「偏向内容」「歪曲された結果」として調査を行った「韓国世論評判研究所」を告訴しました。

しかし同様の世論調査結果が韓国ギャラップからも発表されています。こちらは政党支持率ですので完全に一致するわけではありませんが、傾向として野党には思わしくない方向に世論は動いているようです。

 



韓国経済の記事からです。

保守層結集…与党支持率、戒厳戦で回復


国民の力の支持率が6ヵ月ぶりに最高値を記録したという世論調査の結果が10日、発表された。国民の力と共に民主党間の支持率格差は誤差範囲内である2%ポイントに狭まり、12・3非常戒厳事態以前に回復した。弾劾政局で民主党が強圧的な姿を見せると、中道層が離脱したうえ、保守層が結集した結果とみられる。

(中略)

韓国ギャラップが7~9日、全国有権者1004人を対象に調査した結果によると、今週の国民の力支持率は34%で、直前調査の昨年12月3週目(24%)対比10%上昇した。非常戒厳事態直前の昨年11月の4週目(32%)より高いうえ、7月の4週目(35%)以来の最高値だ。同期間、民主党の支持率は48%から36%へと12ポイント下落した。直前の調査で24ポイントまで広がった両党の支持率格差は、今週2ポイントに縮まった。

中道層の離脱が民主党の支持率下落を導いた。自ら「中道層」と答えた回答者のうち、国民の力の支持率は24%で直前の調査(13%)に比べて11%ポイント上昇した。民主党を支持する中道層は46%から35%に低下した。

政界では弾劾局面で見せた野党の強圧的な行動が支持勢離脱を招いたという解釈が出ている。ユン・テゴン・ザモア政治分析室長は「野党がハン・ドクス首相を弾劾訴追し、チェ・サンモク大統領権限代行を圧迫し、政局不安定に対する『民主党責任論』が大きくなった結果」と述べた。政界関係者も「ハン首相まで弾劾訴追する民主党の姿が『議会独裁』に映った側面がある」と話した。

(中略)

有力な大統領選候補である共に民主党イ・ジェミョン代表の支持率が30%台のボックス圏に閉じ込められたのも、中道層にそっぽを向かれる野党の現実を反映しているという分析が出ている。イ代表はギャラップが共同で実施した「将来の政治指導者選好」調査で32%を得て、直前調査(37%)より5%ポイント下落した。弾劾局面にもかかわらず、党の支持率より低い支持を得ている。

(中略)

最近の国民の力の支持率は、2017年の朴槿恵(大統領弾劾)局面当時、セヌリ党(現国民の力)の支持率が10%台にとどまったのとは異なる様相だ。政権が交代すれば保守陣営が壊滅するだろうという「弾劾トラウマ」が強く作用したと見られる。ギャラップは「弾劾反対党論を一貫して維持し、分党の兆しがなかった点が8年前の弾劾政局と大きな差」と話した。

(後略)



韓国経済「보수층 결집…與 지지율, 계엄전으로 회복(保守層結集…与党支持率、戒厳戦で回復)」より一部抜粋

中道層と自認している人が本当にどれだけ中道層なのかは分かりませんが、相当に嫌気がさしているのだけは間違いないでしょう。

日本でもついこの前、メディアに徹底的に袋叩きにされた某県知事が選挙で見事返り咲いていますので、何が起こっても不思議ではありません。