龍仁半導体クラスター初の生産ライン建設許可が下りた話

昨年1月に発表された龍仁半導体メガクラスターで初の生産ライン建築許可が下りました。
半導体関連の記事なのに、あまり目立たたずひっそりと報じられています。

 



ザ・ファクトの記事からです。

龍仁半導体クラスター初の生産ライン建築許可


京畿道龍仁市は22日、処仁区遠三面龍仁半導体クラスター内のSKハイニックスの最初の生産ライン(ファブ・FAB)1基に対する建築を許可したと明らかにした。
これを受け、SKハイニックスは2027年上半期の稼動を目標に来月から工事に入る。

許可された施設は敷地197万5284㎡に延べ面積142万2468㎡規模だ。

ここには延べ面積57万㎡規模のファブ1棟と地上20階規模の支援施設1棟、倉庫、廃水処理場など19棟が造成される。

(中略)

SKハイニックスは、工事人材や資材、装備など4500億ウォン規模の地域資源を活用することにした。

市は、延べ300万人が投入される工事が本格化すれば地域経済に大きく役立つものと期待した。

(後略)



ザ・ファクト「용인반도체클러스터 첫 생산라인 건축 허가(龍仁半導体クラスター初の生産ライン建築許可)」より一部抜粋

TSMCの熊本第一工場の延べ床面積は22万6000㎡だそうなので2倍強の広さです。


ところで、龍仁半導体クラスターには大きな問題点があります。電力不足と水不足です(くわしくはこちら)。
特に電力は発電所を作るだけでは無く送電網の整備も必要となります。しかし、韓国では送電線の建設を巡ってたびたび地元住民との争いが起こっています(くわしくはこちら)。

龍仁半導体クラスターに関して、これらの懸念点が解消されたという話は今の所聞いていません。大丈夫なのでしょうか?
作るだけ作って稼働できません、なんてことになったりして。いや、それはそれで面白いんですけど。