3.11から14年、福島処理水放流2年半で10回…モニタリング報告書は全て「問題ない」という話

最近では処理水の件を記事にする韓国メディアは随分減りましたが、3.11から14年を迎えて朝鮮日報が改めて処理水放流後、海域および水産物のモニタリングに一切問題が見つかっていないことを報じています。

特に輸入品に関しては処理水放流が開始された2023年8月24日以降、5万5000件以上の検査が実施され不適合判定はたったの33件。率にして0.059%と非常に低い数値であった点に触れ、日本より検査数の少ない他国の不適合率と比較すると「相対的に日本の輸入品が安全」との見方を示しています。

 



朝鮮日報の記事からです。朝鮮日報でも処理水を「汚染水」としていますので、訳はそちらを優先します。

「第2の太平洋戦争」とは...日本の汚染水放流、問題無かった


(前略)

日本政府と東京電力が2023年8月から汚染水を海に放流すると、当時の国内野党と市民団体は汚染水が韓半島の海域まで流れ込み、大きな災いを招くと批判した。共に民主党のイ・ジェミョン代表は「福島汚染水の放流は第2の太平洋戦争として記録されるだろう」と話した。

東京電力は12日から17日間、福島汚染水11次放流に乗り出すと発表した。しかし、今回の放流を控え野党からは批判の声が出ていない。1年半の間、10回にわたって汚染水の放流があったが何の問題もなかったためだ。

(中略)

朝鮮ビズは原子力安全委員会と食品医薬品安全処、海洋水産部など政府省庁が公開する各種放射能安全情報資料を収集した。これにより福島汚染水の放流が始まった2023年8月24日以降、問題が発生した部分があるか分析した。

KINSは2023年8月24日、福島汚染水の1次放流が始まって以来、毎回放流が終わる度にモニタリング報告書を作成し公開した。これまで公開された報告書10件は最終結論は助詞ひとつ変わらず同じだった。いずれも何の問題もないと結論付けた。

海洋水産部(海水部)は国内に流通している水産物に対する放射能調査を進めている。調査品目は天日塩、サバ、のり、ヒラメ、カタクチイワシ、太刀魚、カキ、クロマグロワタリガニイカなどだ。2023年8月24日以降、国内流通水産物に対する放射能検査は計2万8000件余りが行われた。このうち不適合件数はゼロ(0)だった。

国内の海洋と海水浴場で実施する放射能調査の結果も同じだ。 放射性同位元素であるセシウム三重水素のいずれにも問題が生じたことがない。国土最南端の馬羅島から全国238ヶ所で運営中の放射線監視所の観測値もやはり「正常」から外れたことはない

日本から輸入した食品はどうだろうか。食品医薬品安全処は、食品放射能検査の結果を毎日公開している。2023年8月24日以降、日本から輸入した食品に対する放射能検査は計5万5231件実施された。このうち適合件数は5万5198件で33件は不適合判定を受けた。日本で放射能に汚染された食品が輸入されていると憂慮されるが不適合率0.059%で非常に低い方だ。

むしろ、他の国から輸入した食品の方が不適合率が高かった。同期間、中国から輸入された食品のうち放射能検査不適合率は1.114%、ロシアは0.535%、米国は0.583%、イタリアは2.586%だった。日本産食品に対する検査件数が圧倒的に多いことを勘案すれば相対的により安全なわけだ。

(中略)

日本海域で進行中の放射能汚染水の検査結果も同じだ。日本政府と東京電力福島原発近くの海域3キロ以内の10地点、10キロ以内の4地点で海水に含まれた三重水素の濃度を測定している。放出停止の判断が下される三重水素濃度は、3㎞以内の地点では1L当たり350Bq(ベクレル、放射能単位)、10㎞以内の地点では20Bqだ。

昨年10月に行われた10次放流では3㎞以内の地点では海水中の三重水素濃度がすべて1L当たり50Bqを超えなかった。汚染水の放流前と比べて特別な差はなかった。10㎞以内の地点では最初から三重水素が検出されなかった。

専門家たちは当然の結果だと話す。チョン・ボムジン教授は「日本が自分たちの沖合に汚染水を放流し、自国民に被害が及ばないほど希釈して送り出しているが、その水が我が国に来て突然濃度が高くなることはない」として「過去に福島汚染水の放流が問題になると扇動した人々が今からでも謝罪しなければならないのではないか」と話した。

(後略)



朝鮮日報「‘제2의 태평양 전쟁’이라더니…日오염수 방류, 문제 없었다(「第2の太平洋戦争」とは...日本の汚染水放流、問題無かった)」より一部抜粋

輸入食品の不適合率ですが記事中には適合率しか載っていないので検査件数と不適合数と併せて以下にまとめておきます。

  日本 中国 台湾 ロシア イタリア 米国
輸入食品放射能検査件数 5万5231 1346 398 1493 116 514
適合件数 5万5198 1331 398 1485 113 511
不適合件数 33 15 0 8 3 3
不適合率(%) 0.059 1.114 0 0.535 2.586 0.583


文字通り、日本の検査数だけ桁違いです。
これで「政治的意図はない」という方が無理があるでしょう。

他にも、バラスト水についても問題は見つかっていないそうです。
当たり前です。最初から問題無いんですから。
処理水の放流は世界中の原発がやっていることで、もしこれで問題が生じるのであれば、とっくに世界中で問題が起こっています。

にも関わらず、韓国政府は11次放流に合わせて日本現地でモニタリングする計画なのだそうです。
ここまで来ると、処理水放流にかこつけて予算を分捕って中抜き & 日本旅行で相当オイシイ思いをしているのでは…などと邪推してしまいたくなります。