韓国の家計負債がまた増えています。
今月を2週間ほど残した16日時点で、家計負債増加額は2兆5000億ウォンを超えており、これは先月の増加額の1.5倍水準です。
毎日経済の記事からです。
「気が早い人たちはもう動いた」...尋常でない家計融資、何が起こったのか
(前略)
KB国民・新韓・ハナ・ウリ・NH農協銀行など5大市中銀行によれば、家計貸出残額は16日基準で前月対比2兆5439億ウォン増えた741兆950億ウォンを記録したことが18日調査された。前月の増加額である1兆7992億ウォンをはるかに上回る数値だ。家計貸出増加速度は先立って1ヶ月間に3兆ウォン以上増加した今年2月より速い。
家計貸出残高が大幅に増えたのは住宅貸出需要が拡大したことが影響を与えた。今月に入って16日まで、5大銀行の住宅担保融資残高は587兆380億ウォンで前月末より1兆3575億ウォン増えた。
(中略)
実際、住宅取引は最近活発に行われたものと分析された。国土研究院の「3月不動産市場消費心理指数」によると、先月ソウル住宅売買市場消費心理指数は136.1で前月より11.4ポイント上昇した。昨年8月の140.5以降、最も高い水準で、2ヵ月連続で上昇局面を維持した。景気、住宅売買、消費心理指数も2月の109.5から3月116.4に上昇し、上昇局面に転換した。
金融当局も3月の不動産規制再施行以前に活発に行われた住宅取引が多少時差を置いて家計負債統計に反映されるものと見ている。4月以降が今後の家計貸出管理で重要な分水嶺になると展望している。
(後略)
毎日経済「“눈치 빠른 사람들 벌써 움직였다”...심상치 않은 가계대출, 무슨 일이(「気が早い人たちはもう動いた」...尋常でない家計融資、何が起こったのか)」より一部抜粋
不動産市場の活性は経済の指針の一つなんですけど、韓国の場合そう単純には見なせないんですよね。
日本のように住宅を住居目的で購入する場合は、引っ越しやそれにともなう家具・家電の購入などで消費が促進される波及効果があるんですけど、投資目的の不動産購入の場合はローン返済のために消費を絞る逆現象が起こります。