韓国で雇用のミスマッチが叫ばれるようになって久しいですが、韓国経済人協会が19歳から34歳までの未就業者500人を対象に希望年収を調査したところ、最も希望者が多かった年収額の基準は3000万~4000万ウォンという結果でした。
約4割がこの水準を希望しており、平均すると税引き前で3468万ウォンとなります。月収換算すると約29万円です。
実務経験なしでこの月収希望は、よほどの専門技術をもっていないと無理でしょう...。
仮に年俸に「成果給(ボーナス)」を含むとしたら…いや、実務経験なしの一般職ならそれでも厳しいでしょうね。
毎経エコノミーの記事からです。
未就業青年に希望年俸を聞いたところ「少なくともこれくらいは要る」
未就職青年たちが働く意向がある最小限の税引き前年俸は平均3468万ウォンであることが分かった。
韓国経済人協会(韓経協)は22日、全国の満19~34歳の未就職青年500人を調査した結果、このように答えたと発表した。未就職青年基準は過去1週間の収入を目的に1時間以上働かず正規教育機関に在学中でない青年だ。
3000万~4000万ウォン(39.2%)の回答比率が最も高く、2500万~3000万ウォンが22.6%、2500万ウォン未満が20.2%だった。4000万~5000万ウォン(7.2%)、1億ウォン以上(4.4%)、5000万~6000万ウォン(3.4%)、6000万~1億ウォン(3%)の順だった。
学歴別では「高校卒業以下」は平均3227万ウォン、「大学卒業以上」は3622万ウォンだった。
さらに、未就職青年の76.4%が韓国社会に良質の働き口が不足していると感じていることが分かった。
良質の雇用が備えるべき条件としては、「給与水準」(31.8%)が最も多く挙げられ「雇用安定性」(17.9%)、「仕事と生活のバランス」(17.4%)、「職場内の組織文化」(7.3%)などが後に続いた。
良質の働き口不足に対する問題意識は「求職活動中の青年」(240人)と「求職活動をしない青年」(260人)の両グループ共に高く現れた。
求職活動中の未就職青年たちは最も大きな困難として良質の働き口不足(30%)、経歴職中心の採用構造(20.4%)、過度な資格要件・スペック要求(19.6%)、自信低下・意欲減少(14.6%)等を挙げた。
求職活動をしない未就職青年たちは求職をしない理由として資格証・試験準備(19.6%)、適合した働き口不足(17.3%)、一定期間休息(16.5%)、過度なスペック・経歴要求(13.8%)の順で答えた。
最も優先されるべき政策でも「良質の雇用創出の拡大」(32.7%)が最も多く選ばれ、「経済的支援の強化」(18.2%)、「実務機会の拡大」(16%)などの順だった。
未就職青年は人生に対する満足度も非常に低い水準であることが分かった。 10点満点で平均3.86点で、一般青年の平均は6.7点だ。
(後略)
毎経エコノミー「미취업청년에 희망연봉 물었더니 “최소 이만큼은 돼야”(未就業青年に希望年俸を聞いたところ「少なくともこれくらいは要る」)」より一部抜粋