昨日、少し触れました「国民の力」の党統一候補の「すげ替え」の顛末ですが、結局キム・ムンスさんに戻りました。
ホント、なんだったの?って感じです。あまりにもバカバカしいので、どういう経緯でキム・ムンスさんに戻ったのかは詳細を省きますが、「キム・ムンスさんから党候補資格はく奪&ハン・ドクスさんを党候補として擁立」というのは党指導部の勝手な判断により行われたことで、これに党員が真っ向から反対した、という形です。
MBNの記事からです。
余波に揺れる国民の力…キム・ムンス「統合」を掲げるも不満増す
(前略)
キム・ムンス大統領選候補が今日(11日)、「統合」を掲げて対立の収拾に乗り出しましたが、非主流の不満は爆発しました。
前夜、候補の地位を回復したキム候補はこの日、「過去の考え方の違いはさておき、今や和合と統合の時間だ」としました。
(前略)
キム候補は先立って提起した大統領候補選出取り消し効力停止仮処分申請を取り消し、自身と一本化議論が失敗に終わったハン・ドクス前国務総理と会い選対委員長席を提案するなど統合歩みに速度を上げました。
これに合わせて、二人の一本化を促した親ユン系議員も党内の団結を強調するメッセージを出しました。
(中略)
しかし、候補交替作業の失敗後、クォン・ヨンセ非常対策委員長が辞意を表明した中、親ハン(親ハン・ドンフン)系を中心に指導部責任論と追加辞退要求が溢れ出ました。
ハン・ドンフン前代表はフェイスブックで昨夜行われた候補交替事態を「親ユン党内クーデター」と規定し「親ユンクーデター勢力にきちんと責任を問うべきだ」と言及しました。
さらに、「常識的な党員さえいれば、親ユン旧態政治を清算し、党を本当の合理的保守政党に再建することができる」と書きました。
親ハン系に分類される議員16人は声明書を出し「この未明、臨時機構である非常対策委が党の大統領選候補を一方的に交代したのは手続き上の欠陥が明らかな、誤った決定だ」とし「党員の反対で非常対策委の候補交替決定が否決されたのは、わが党の常識が生きていることを示した意味ある結論だ」と明らかにしました。
それとともに「非常対策委員会は無理な決定で党員と支持者に大きな失望と傷を与え、何より大統領選挙に大きな悪材料を作った」として「今回の事態に深く関与してきたクォン・ソンドン院内指導部の同伴辞退を促す」と述べました。
(後略)
MBN「후폭풍 맞은 국힘…김문수 '통합' 내세워도 불만 가중(余波に揺れる国民の力…キム・ムンス「統合」を掲げるも不満増す)」より一部抜粋
ハン・ドンフンさんの見方だと、今回のゴタゴタはユン・ソンニョルさんに近い「親ユン派」の指導部が前首相のハン・ドクスさんを担ぎたい(その方が系譜が繋がって見えますからね)がために起こした「クーデター」である、ということですね。
キム・ムンスさんは党内で正式に決まっていた党候補だったのを、指導部が「自分たちの都合」だけで変えようとしたのですから、無茶苦茶です。
味方同士で撃ち合うの好きですよね、ホントに。敵と相対するより、味方を後ろから撃つ方が簡単ですもんね。