韓国ダイソーで「日本製品」が大人気らしい話

通称「韓国ダイソー」こと「アソン・ダイソー」ですが、日本不買運動時に必死で日本企業じゃないアピールをし、その後、日本のダイソー産業が株式の持ち分(約34%)を清算したという経緯がありました。

コロナ禍を経て韓国経済が本格的に落ち込み&不買運動が下火になると急速に売上げを拡大しています。
特に「日本製」製品が人気だそうです。以前は不買運動の影響もあり、「メイド・イン・ジャパン」を前面に押し出すのは難しかったそうですが、現在は逆にわざわざ「日本輸入商品」コーナーを設けて販促を行っているとか(下記、引用記事のリンク先に写真が掲載されています)。
消費者側からも日本製は「高品質」「コスパが良い」と好評なのだそうです。

 



ソウル経済の記事からです。

日本企業のレッテルを外したダイソー…売り上げの隠れた立役者は「日本製」


(前略)

13日、流通業界によると、この日基準でダイソーオンラインモール内の人気検索語1位は「日本製」だ。収納ボックス、化粧品、カゴなど多くの検索語の順位がリアルタイムで二転三転する中でも不動の1位は日本製が占めている。オンラインモールで販売する日本製商品はキッチン用品、掃除・浴室用品、文具など379個で、最近話題になっている化粧品(388個)、衣類・アンダーウェア(381個)と似た水準だ。ダイソーは年初からオンラインモール内の日本産商品を集めて売る「日本製商品集」を進行中だ。ダイソーがオンラインで日本製品だけを別に集めて販売する企画展を設けたのは初めてだ。

オフライン売り場でも日本輸入商品区域を別途設けている。ダイソーは昨年下半期から江南本店、明洞本店など一部売場内に日本産製品を一ヵ所に集めた専用売場を設置した。ダイソーを訪れたある40代の主婦は「日本産収納用品やキッチン用品がコスパが良く愛用している」とし「以前はカテゴリー別に分かれていて日本製を探すのが面倒だったが専用コーナーができて便利になった」と話した。

(中略)

アソンHMPの監査報告書によると、昨年、ダイソーの運営会社であるアソンダイソーに対する商品の売上は6994億ウォンで、前年比12.7%増加した。2019年、日本が韓国に対する輸出規制を強化すると反日感情が高まり「ノージャパン」の動きがあった当時、一時的に売上が減ったが2021年3795億ウォン、2022年5233億ウォン、2023年6206億ウォンなど毎年増加し、最近5年間で2倍以上増えた。

(中略)

業界のある関係者は、「数十年間、日本を含むグローバル企業と取引をしてきたダイソーの経験で、安価で質の良い日本製品を供給できる」とし「これまでは消極的に日本製品マーケティングしてきたとすれば、日本企業のイメージを払拭した今は、積極的に消費者の需要に対応しているものと見られる」と述べた。



ソウル経済「[단독] 日기업 꼬리표 뗀 다이소…매출 숨은 일등공신은 '일제'(日本企業のレッテルを外したダイソー…売り上げの隠れた立役者は「日本製」)」より一部抜粋

日本製なら安心、という印象は財産です。守っていきたいですね。

そういえば、日本のダイソーでも文具コーナーやインテリアコーナーに「韓国風」と書かれたシールやノート、アートカードが置いてあったような...私にはどのあたりが「韓国風」なのか分からなかったのですが、もちつもたれつ win - win の関係が築けているなら何よりです。

ところで、一番最後の締めの部分に違和感を感じました。
「日本企業のイメージを払拭した今は、積極的に消費者の需要に対応しているもの」って、日本企業のイメージを払拭して日本製品を販売するって、あんまり意味無いですよね?
日本企業払拭云々は、結局のところ関係ないんじゃないかと思います。ユニクロだって売上げ回復していますから、不買運動が冷めるまで待っていれば結果は同じだったのではないでしょうか?

とは言え、アソンダイソーの立場では今後のリスク対策として悪くない判断だったと思います。