2023年に韓国ダイソーことアソン・ダイソーと日本のダイソー産業は、ダイソー産業が持っていたアソン・ダイソーの株式(34.21%)を、アソン・ダイソー側が全量買い入れたことで、それまでの関係を清算しました。
今、韓国でアソン・ダイソーの業績が大きく伸びていることは以前にもお伝えしています。100円均一の業績が伸びるということは、消費が委縮している=デフレの証拠でもあるわけですが...。
それはともかく、最近、「THREEPPY」とDAISOのブランド・ロゴマークが商標登録されたそうです。もしかしたら進出を狙った動きかもしれません。
既に国内市場は飽和状態で海外出店に力を入れているダイソーですから、アソン・ダイソーと関係が切れた今、韓国市場は魅力的でしょうね。
特に、「ダイソー」本体ではなく「THREEPPY」であればオシャレ雑貨がメインになるのでうまく差別化して市場に食い込める可能性もあります。
聯合ニュースの記事からです。
国内に商標登録した日本ダイソー…低価格商品も韓日戦?
(前略)
特許情報検索サービスに入ってみると、ダイソーインダストリーズは4月18日、韓国の法務法人であるキム&チャンを通じて「THREEPPY(スリーピー)」というブランドの商標権を獲得しました。
スリーピーは生活用品を販売しているところで「100円ショップ」で有名な日本ダイソーのプレミアムブランドとして知られています。
日本のダイソーが100円(約965ウォン)程度で商品を販売するとすれば、スリーピーの販売価格は300円(約2895ウォン)台に策定されています。
ダイソーインダストリーズに登録された商標はスリーピーだけではなかく、日本のダイソーブランドのロゴも登録されていました。
これに先立ち、ダイソーを英文(DAISO)で表記した商標は、国内のアソンダイソーと混同される恐れがあるという理由などで断られた状態でした。
(中略)
では、日本のダイソー産交が韓国市場に目をつけている理由は何でしょうか。
手がかりはアソンダイソーの「暴風成長」にあります。
アソンダイソーは、初期の地元商圏を侵害するという議論にもかかわらず、コストパフォーマンスの高い製品を披露し、着実に成長を続けてきました。
昨年の売上高は3兆9689億ウォン、営業利益は3711億ウォンで、前年比それぞれ14.7%、41.8%増加しました。
淑明女子大学経営学部のソ・ヨング教授は「低成長時代を迎え、国内でダイソーのような低価格流通市場が大きくなるものと展望される」として「日本でダイソーはほとんど飽和状態であるだけに国内市場進入の可能性も模索していると見られる」と話しました。
(後略)
聯合ニュース「[영상] 국내에 상표 등록한 일본 다이소…저가용품도 한일전?(国内に商標登録した日本ダイソー…低価格商品も韓日戦?)」より一部抜粋
「低価格商品も韓日戦?」とか、なんでも「日韓戦」だの「韓日戦」だの言いたがるの何なんでしょう?
韓国ダイソーでは「Made in Japan」の製品がブランドとして重宝されている話は先日お伝えしましたし、日本のダイソーでも文房具(女の子のシール、熊や花のノートなど)やインテリアコーナーで「韓国風」をセールスポイントに販売されている商品があります。
今さら「戦」ってる人なんて、消費者には誰も居ないと思いますけどねぇ...。