不自然なほど報じられていなかった米韓関税協議の内容がやっと出てきました。トランプ政権により「公式に要求」された内容とのことです。
取り上げられているのは牛肉、輸入車排ガス規制、お米、Googleマップの精密情報持ち出し規制、薬価、技術移転などなどです。
基本的には「現状が不満だから変えろ」なんですが、現在大統領不在の韓国なのもので、今すぐどうこうすることは当然できないわけです。
とりあえず要求を承っておいて優先順位を整理し、次期政権に引き継ぎという形になりそうです。
聯合ニュースの記事からです。
米、韓国に「貿易障壁報告書の指摘事項」を多数提起…農産物も含めて観測
(前略)
25日、複数の政府筋によると、米国は20~22日(現地時間)に開かれた韓米協議でNTE報告書に盛り込まれたいくつかの「非関税障壁」問題を提起し、韓国側の解決努力を促したという。
これまで政府内外では米国が韓米自由貿易協定(FTA)締結で互いに付ける関税が事実上ない韓国には「非関税障壁」問題を集中的に提起し、韓国の譲歩を圧迫する可能性が大きいという観測が出てきた経緯がある。
米国は今年3月、最新の年次NTE報告書を発表した。ここで、30ヵ月未満の牛肉の輸入制限から輸入車排出ガス規制、グーグルの精密地図搬出制約、薬価策定政策、武器輸入時の技術移転などの条件を要求する「折衷交易」など、韓国に自国商品とサービスの輸出を阻害する様々な非関税障壁が存在するという主張を展開してきた。
(中略)
米政府は最新のNTE報告書で2008年の韓米間の牛肉市場開放合意の際、韓国が月齢30ヵ月未満の牛から出た肉だけを輸入するようにしたことを「過渡期的措置」と規定し、以後、変わらずに維持していると不満を示した。また、韓国が月齢と関係なくジャーキー、ソーセージなどの輸入を禁止していると取り上げた。
米の場合、トランプ大統領が4月、相互関税発表行事会場で直接韓国の高い関税率を挙論し不満を表わした対象だ。
韓国はコメに基本的に5~13%の関税を課す。その代わり、低率関税割当(TRQ)物量の年間40万8千700tに対しては5%の関税を適用するが、米国に割り当てられたTRQ物量は13万2304tだ。
韓国代表団は6·3大統領選挙を通じて新政府がスタートした後、後続協議を経て韓米間の最終合意を導き出すという基調で交渉に臨んだ。このため、米国側の問題提起と要求と関連して、国内の実情を説明し、相互認識の間隙を縮めることに力を入れたという。
政府高官は、「向こうが何を話したからといって、我々がすべてを聞き入れなければならないわけでもなく、現実的に(合意を導き出すための)協議が可能なイシューが何かを米国側に話してきたと聞いている」と述べた。
政府は今後の交渉の実質的進展のために米国側が言及した色々な要求の中で貫徹意志が強い優先順位を分析・識別することに注力し交渉を受け継ぐ次期政府に渡す作業に乗り出す計画だ。
(後略)
聯合ニュース「미, 한국에 '무역장벽보고서 지적사항' 다수 제기…농산물도 포함 관측(米、韓国に「貿易障壁報告書の指摘事項」を多数提起…農産物も含めて観測)」より一部抜粋