7月にDSR規制3段階目...施行前の駆け込み需要の話

韓国銀行が追加で金利を引き下げると見られているためか、家計向け融資の増加が止まりません。窓口の待ち時間が1時間というところもあるそうです。

株式の配当増やすマンのイ・ジェミョンさんですが、具体的に何か動き出しているわけではありませんし、抑止力としては機能していません。

 



SBS NEWSの記事からです。

熱いヨンクル...5大銀行の家計向け融資2兆ウォン急増、1時間の相談待機


金融界によると、5大銀行(KB国民・新韓・ハナ・ウリィ・NH農協)の12日基準家計貸出残額は750兆792億ウォンで、5月末(748兆812億ウォン)より1兆9980億ウォン増えました。

(中略)

特に今月の1日平均家計貸出増加額は1665億ウォンで、昨年9月(+5兆6千29億ウォン)以後8ヵ月ぶりに月間最大増加幅を記録した先月(1612億ウォン)よりも多いです。

住宅担保融資(伝貰資金融資を含む)の残高は595兆1415億ウォンで、5月末(593兆6616億ウォン)に比べて12日間で1兆4799億ウォン増えました。

信用貸出も103兆3千145億ウォンから103兆9千147億ウォンに6千2億ウォン増加しました。

1日平均増加額(500億ウォン)は5月(265億ウォン)のほぼ2倍にのぼります。

最近の家計貸出増加が不動産・株式など資産投資と密接な関係があるという事実は他の統計でも確認されます。

5大銀行で今月に入って12日まで新たに取り扱われた住宅購入目的の個別住宅担保融資総額は3兆114億ウォンと集計されました。

銀行圏は住宅購入用の新規住宅担保貸出規模を住宅購入と関連したいわゆる「ヨンクル」推移が最も直接的に反映された指標と見ています。

(後略)



SBS NEWS「뜨거운 영끌…5대 은행 가계대출 2조 원 뛰고 1시간 상담 대기(熱いヨンクル...5大銀行の家計向け融資2兆ウォン急増、1時間の相談待機)」より一部抜粋

前月も月半ばで「急増」と報じられていましたが、その際に金融当局の関係者が「5月は休みが多いから信用貸出の需要は増えるが一時的なもの。住宅取引量は減っているし、貸出増加傾向が今後も継続することはないと見られる」という趣旨のことを述べたと紹介されていました。楽観的ですね。

また「7月からはDSRの3段階目が施行されるため更に貸出増加傾向は抑制される」とも。
案の定というべきか、駆け込み需要が発生しているということですよね。

ところで、問題なのは「増加金額」なのではなく家計負債「残高」なのですから、増加傾向が継続する/しないは、どちらかというと副次的な視点のような気がします。
一定期間における家計負債残高の推移はどうなのか?こちらの方が大事なのであって、DSR規制3段階目施行後に増加額が「減った」としても、それまでに積み上げた残高が着実に減少傾向に転換しなければ意味がありません。(そして、その可能性は低いのでは?と思えます)

結局、数年スパンで家計負債残高増加額を平均で均して見れば、規制の意味なく増加傾向を維持して行ってそうです。