イ・ジェミョン政府、内閣人事案が発表された話

イ・ジェミョン政府の内閣人事案候補者名が発表されました。

日本に一番影響がある人事としては「外交部長官(外務大臣に相当)」ですが、チョ・ヒョンさんが指名されています。2018年のムン政権当時に日韓合意に基づき設立された「和解・癒し財団」が解散させられましたが、そのことを日本側に伝えた人です。
まあ、この人が解散させたわけではないんですけど、他にも色々ありましたので、ちょっと要注意かもしれません。

 



韓国経済の記事からです。

イ政権1期目の内閣は「実用主義」...企業家を破格抜擢


イ・ジェミョン大統領は23日、11の政府省庁の長官候補者を指名し、国務調整室長(長官級)を任命する大規模な内閣人選に踏み切った。1970年代生まれの企業家を科学技術情報通信部長官にサプライズ抜擢し、軍出身ではない与党現役議員を国防部長官候補者に指名した。

(中略)

大統領室の関係者は企業家出身を抜擢したことについて「民官の壁を崩し、大韓民国の経済を生かすための特段の措置」と述べた。雇用労働部長官にはキム・ヨンフン前全国民主労働組合総連盟委員長を指名した。ユン・ソンニョル政府国務委員のソン・ミリョン農林畜産食品部長官は留任となった。

外交・安保ライン内閣には該当分野の専門性と経験が豊富な専門官僚と与党現役議員を大挙抜擢した。外交部長官にチョ・ヒョン元国連大使を、統一部長官にチョン・ドンヨン共に民主党議員を指名した。国防部長官には、アン・ギュベク民主党議員を選んだ。アン議員が国会人事聴聞の手続きを経て任命されれば、軍出身でない人物が国防部長官になる初の事例だ。国家報勲部長官には、現野党出身のクォン・オウル元国会事務総長を指名した。

(後略)



韓国経済「李정부 1기 내각은 '실용주의'…기업인 파격 발탁(イ政権1期目の内閣は「実用主義」...企業家を破格抜擢)」より一部抜粋

チョ・ヒョンさんに関しては他にもあります。
2019年に当時の共に民主党の代表が訪米した際、米国が「日韓関係に対する懸念を抱いている印象が感じられた」と言及したことに対して、「日本がさまざまな形で自分たちの立場を歪曲し米国側に伝えている」という趣旨を述べたことがあります。

当時は米朝会談で盛り上がっていた時期で、韓国国内では「日本がパッシングされることを懸念している」「日本(安倍当時首相)が米国(トランプさん)にあることないこと吹き込んでいる」といった論調が一般的でした。
結局、米朝会談は上手く行きませんでしたが、これは韓国の自業自得(米朝ともに「韓国から聞いていた話と違う!」となった)なのですが、韓国内では未だに「日本が邪魔したから」と主張する人がいます。

チョ・ヒョンさん自身がこうした発言をしたわけではありませんが、基本的に「日本が悪い」でモノゴトを判断するスタンスの人である可能性が高いんですねよ。