韓国が20年間、新しい成長を成し遂げられなかったのは、「起業家精神」が衰退したためであり、法案による規制がイノベーションの足を引っ張っている、との主張がありました。
果たして、韓国の足踏みが「起業家精神」のせいだけなのか...この主張の妥当性はともかく、イ・ジェミョン政権は先日、国会で商法改正の法案を通過させました。
この中には、俗に「3%ルール(監査委員選任制限)」と呼ばれるものが含まれており、取締役の訴訟リスクをアップさせると言われています。
つまり「起業家精神」をますます委縮させる法案なわけです。
ファイナンシャルニュースの記事からです。
韓国経済を活性化させる「起業家精神」を回復させなければ…「解決策は規制による妨げの解消」
「韓国が20年間新しい成長を成し遂げられなかった根本的な理由は『企業家精神』が衰退したことにある。大企業がどれだけ早く新事業に投資し、買収合併(M&A)をしてポートフォリオを作るかが重要だが、このような革新が難しい状況だ」 マッキンゼー・アンド・カンパニー韓国オフィスのソン・スンホン代表は14日、大韓商工会議所がソウル中区の大韓商工会議所会館で開催した「新政府規制改革方向は?」討論会で「韓国経済が1960~1980年代、1980~2000年代に成長した以後、20余年間『新しい成長』を作ることができなかった」としてこのように診断した。
(中略)
ソン代表は「国内核心大企業であるサムスン電子だけを見ても2005年の売上が800億ドル程度でマグニフィセント7(M7)企業総売上を越えたが、今は違う」として「成長しない経済ではあらゆる副作用が発生する。奇形的な教育熱、出産率の低下、階層間の葛藤などが代表的だ」と指摘した。
核心は企業家精神を再び生かすことにある。企業家精神は文字通り新しい領域に挑戦するリスク(危険)を負担しても高い収益率を期待するという挑戦精神だ。しかし、革新を妨げる規制によってこのような企業家精神を発揮するのは難しいという指摘だ。
(中略)
ソン代表は「22代国会に入って新しく発議された法案が1万1000件だが、約30%が規制性法案だった」として「世界銀行が評価した規制品質指数もOECD38ヵ国の中で韓国が24位だという。(規制が)多くの革新の足を引っ張るわけだ」と評価した。
(後略)
ファイナンシャルニュース「韓 경제 살릴 '기업가 정신' 회복시켜야…"해법은 규제 길막 해소"(韓国経済を活性化させる「起業家精神」を回復させなければ…「解決策は規制による妨げの解消」)」より一部抜粋
世界銀行の「規制の質」は「ガバナンス指標」の一部で、政策策定や実施の質、公共サービス・行政サービスの質などを元にビジネス環境や投資の魅力をはかる指標とされます。
OECD38ヵ国中、韓国が24位というのがいつのデータなのか、どのように出されたのか分かりませんが、2023年の日本のスコアは1.47(同、韓国1.12)で、OECE加盟国家では6~7位(推定)です。