「技術パートナー」という名目の剽窃先探しの話

サムスンや現代、LGなどの韓国財閥企業の会長らが最近足しげく日本に通ってきているのだそうです。
記事曰く、韓日産業協力は単純な調達を越えて技術を共同企画しグローバルサプライチェーンを共に構築する「戦略同盟」に進化しているのだそうです。ホントかよ。

 



ヘラルド経済の記事からです。

日本サムスンの旗を掲げたイ・ジェヨン・水素で「桃園の誓い」を結んだチョン・ウィソン...総帥自らが「サプライチェーン・パートナー」を直接取りまとめる


今年6月、東京国分寺にある日立製作所中央研究所に見知らぬ客が大挙登場した。

サムスングループの主要系列会社の社長団が研究所施設を見学し、協業が可能な分野について日立側と議論したのだ。

日立は2009会計年度に日本製造業史上最大の7873億円の赤字を記録したが、以後果敢な構造調整と事業再編を通じて「V字」回復を成し遂げたところとして有名だ。イ・ジェヨン・サムスン電子会長は、日本を訪問するたびに日立の経営陣と会っており、今回はグループ系列会社の社長団と共に日立の事例を共有した。

(中略)

国内主要大企業のトップと経営陣の日本訪問が大幅に増えている場面だ。

半導体・ディスプレイ装備、精密部品、バッテリー素材、モビリティなど未来産業の設計図を共に描く「技術パートナー」を探し、主要グループ首長が相次いで日本行き飛行機に乗っているのだ。トップの動きは、産業戦略とサプライチェーンの再編を左右する。それだけ韓日産業協力は単純な調達を越えて技術を共同企画しグローバルサプライチェーンを共に構築する「戦略同盟」に進化しているという評価が出ている

イ会長は昨年だけで12回も日本を訪れたという。今年に入ってからも数回にわたって日本を訪問した。毎年4月に経営陣が変わる日本企業を訪ねて顔合わせ行事をする「新春人事会」も欠かさずにいる。

東京・大手町にある三井物産本社内にイ会長の個人事務室も新たに設けられた。該当空間には日本でイ会長の業務を補佐する組織などが共に入居した。2012年、構造調整次元でサムスン系列会社18ヵ所が集結した日本サムスンを解体したサムスンは、今回の大手町事務室開所を契機に「第2の日本サムスン」が誕生するだろうという分析も出ている。

サムスンは以前から日本を核心技術パートナーとして重視してきたし、イ会長もその流れを直接続けているという評価だ。

(中略)

サムスンと日本の連結の輪は持続的に拡張されている。サムスン電子は未来事業企画団を中心に日立、ソニーなど日本企業の構造調整と体質改善事例を集中的に分析してきており、イ会長は日立、ソフトバンクなど現地企業との接点を広げ、現地ネットワークの拡大にも拍車をかけている。

SKグループのチェ・テウォン会長も半導体、エネルギー、人工知能(AI)分野を中心に日本との協力を強化し、2~3ヵ月に1度ずつ日本出張に行くという。SKグループは5月の人事ではSKイノベーションのパク・サンギュ元代表理事を日本事業担当に新しく配置することもした。パク社長はSKグループ内の日本事業を総括し、現地事業の機会発掘とパートナーシップ拡大などを推進する計画だ。

(中略)

世界1・3位の完成車グループオーナー間の協力も最近一層速度を上げている。現代自動車グループのチョン・ウィソン会長はトヨタ自動車グループの豊田章男会長と共に「水素生態系の構築」を核心議題として緊密な協力に乗り出している。両会長は最近、韓国と日本を行き来しながら類例のない「直接交流」の歩みを続けている。現代自動車グループトヨタは事実上、グローバル水素自動車市場をリードする両軸である。

現代自動車グループは2030年までに約11兆ウォンを投資し、次世代水素自動車と燃料電池技術を開発する計画を明らかにしている。「グローバル水素市場パイ」を育てるため、現代自動車グループトヨタは充電インフラストラクチャの構築とグローバル技術標準の議論も同時に進めている。トヨタとの協力は技術領域を超え、政策と制度まで含めた「水素同盟」に拡大するものと期待される。

LGグループは、ク·グァンモ会長の戦略の下、電装部品事業を中心に日本の完成車メーカーとの協力を強化している。LGグループは横浜にLG日本研究所を設立し、水素技術と車両部品の研究開発(R&D)を集中すると同時に、トヨタ・ホンダ本社でLG電装部品を紹介する「テックデー」を相次いで開催し、実質的なサプライチェーンの拡大を推進している。単純部品調達を越えて技術を共に設計し開発する「共同企画型協力」に進化しているという評価が出ている。

(中略)

韓国外国語大学融合日本地域学部のイ・チャンミン教授は「総帥が主導する韓日経済協力は長期低成長を体験する両国企業に新しい突破口になりうる」として「韓日経済協力はサプライチェーンリスク、グローバルガバナンス再編、先端産業転換など4つの機会要因があるが、経済安保制約と産業構造類似性、米・中覇権変数のような構造的限界も共に考慮しなければならない」と話した。



ヘラルド経済「일본삼성 운 띄운 이재용·수소 도원결의 정의선…총수가 직접 ‘공급망 파트너’ 챙긴다(日本サムスンの旗を掲げたイ・ジェヨン・水素で「桃園の誓い」を結んだチョン・ウィソン...総帥自らが「サプライチェーン・パートナー」を直接取りまとめる)」より一部抜粋

「桃園の誓い」というのは三国志演義)に出て来る劉備関羽張飛が義兄弟の契りを交わした有名なエピソードです。「我ら三人、生まれたときは違えど死ぬときは~」ってやつです。

三井物産本社内にイ会長の個人事務室も新たに設けられた」の書き方は誤解を招きそうです。(わざとでしょうか?)
これだと、まるで「三井物産本社」の内部にイ・ジェヨンさんの個人事務所が準備された(三井物産がイ・ジェヨンさん専用のオフィススペースを提供した)かのように受け取れるんですけど、単に三井物産本社が入居しているビルの空きオフィスを任意契約して「事務所を構えた」というだけだと思います。

ところで、気づかれましたか?韓国企業側の動きしか書かれてないんですよ、この記事。
例えば、長々と書かれているサムスンのイ・ジェヨンさんの動きですが、「日本の連結の輪は持続的に拡張されている」としつつもその後に書かれているのはサムスンが日本企業の「構造調整と体質改善事例を集中的に分析」してきたことと、「接点」を広げているということだけ。

その他にもトヨタと現代のトップが会談しただけで「水素同盟」だの、LGが自社商品をトヨタやホンダにプロモーションしただけで「共同企画型協力」とか…どこの誰がそのように評価しているのか知りませんが、日本企業側からの積極的な動き、リアクションについて何ら触れられていません。

つまり、困っているのは韓国企業側で「技術協力」などと言いつつ「技術剽窃」できる隙を狙っているんでしょう。
特に水素技術は今、韓国が喉から手が出るほど欲しい技術です。絶対に渡してはいけません。

「水素同盟」って...期待するだけなら勝手にしててもらっていいですが、韓国がやっかいなのは勝手に期待して、その期待が外れた場合「後頭部を殴られた」と言い出すことです。