対米投資3500億ドルのための通貨スワップ、韓銀総裁「検討したことがない」という話

韓国にとって、対米関税合意の最大の障壁と考えられえいるのが「3500億ドルの対米投資」です。
報道ベースでは、米国はこの金額を「現金(cash)」で「前払い(up-front)」要求しているということですが、3500億ドルという金額は韓国の外貨準備高の85%に相当するため、とても現実的な藩士ではありません。

韓国銀行は、韓国が外国為替市場に影響しない範囲で拠出できる金額を150~200億ドル水準と見ています。
そこで「通貨スワップ」の話が出てきます。ただ、韓国メディアが勝手に騒ぎ立てているだけで、何か公式に発表があったわけではありません。
今日も国会企画財政員会の国政監査に出席した韓国銀行総裁のイ・チャンヨンさんが対米投資に関連しての通貨スワップは「検討したことがない」とはっきり否定しました。

 



朝鮮日報の記事からです。

韓銀総裁「米財務省と通貨スワップ、検討したことがない」


(前略)

20日、国会企画財政委員会の国政監査に出席したイ総裁は共に民主党のチン・ソンジュン議員が「韓銀と米国財務部間の通貨スワップ方案を検討したことがあるか」という質問に「アルゼンチン事例のような中央銀行と米国財務部間の通貨スワップは短期流動性目的だ。韓銀は検討したことがない」と述べた。

国家間通貨スワップは通常、中央銀行同士で締結される。3500億ドル規模の対米投資が韓国の外国為替市場に大きな衝撃を与えかねないという懸念が出ている中、米財務省外国為替安定基金(ESF)を活用する案が、これに先立って一部のマスコミを通じて取り上げられていた。米財務省が最近、通貨危機に見舞われているアルゼンチンにこれを活用して200億ドル規模のドル流動性を支援した事例がある。

ただ、現在、米財務省のESF余力は100億ドル規模だ。 李総裁は「米財務省のESFを活用する方式が(3500億ドルの対米投資を消化するのに)十分ではないということは誰もが知っている」と話した。

(中略)

韓国銀行は外国為替市場に衝撃を与えずに外貨を調達できる規模を年間150億~200億ドル水準と見ている。

「最近、ジェローム・パウエル連邦準備制度議長と会って通貨スワップを議論したのか」というクォン・ヨンセ国民の力議員の質疑にもイ総裁は「以前から通貨スワップ連邦準備制度と議論してきた。しかし、今回のことでは現在我々が抱えている問題(3500億ドルの対米投資)とは全く合致せず、話す必要がなかった」と述べた。



朝鮮日報「한은 총재 “美 재무부와 통화스와프, 검토한 적 없다”(韓銀総裁「米財務省と通貨スワップ、検討したことがない」)」より一部抜粋

APECまでもう時間がありません。本当にまとまるんでしょうか?
というか、本当に「現金」「前払い」なのでしょうか?米国がこの部分で日本と韓国を差別化(日本は現金前払いではありませんので)しているのであれば、米国は今の条件での交渉妥結を目指していないのでは?と思えてしまいます。だって韓国には無理だって分かってますもの。