「強固になる日米同盟、中途半端な米韓同盟」の話

日米同盟は強固になっているのに、韓国が米中の間で中途半端になっている、との指摘記事がありました。

中途半端になるのはイ・ジェミョンさんがいう所の「実益」やら「安米経中(安保は米国、経済は中国)」のせいですが、これらは言い方を変えただけで「コウモリ外交」とさして変わりありません。
両国との距離感を「等距離」とするのなら、基本的に「引く」ことでバランスを取る方が楽なのでしょうが、韓国は「近付く」ことでバランスを取ろうとしているように見えます。
これは、どちらからも旨味を引き出したい下心があるということなんでしょう。でも韓国外交って、彼らが自分たちで思っているほど賢く立ち回れていないと思うんですよね。

 



デジタルタイムズの記事からです。

日米同盟、さらに強くなった...米韓は「中途半端」


(前略)

28日、政界によると、トランプ大統領は今回の歴訪を事実上、2国間外交の舞台に転換した。その初舞台は東京だった。

トランプ大統領は27日(現地時間)、日本を訪問した席で「我々(米国と日本)は最も強力な水準の同盟国」とし「日米関係がいつにも増して強力になるだろう」と述べた。

高市首相も応えた。彼女は日米関係について「世界で最も偉大な同盟になる」とし「日本と米国をさらに豊かにするために日米同盟の新しい黄金時代を共に開く」と強調した。

2人は中国のレアアース統制に対抗して「日米核心鉱物およびレアアース確保のためのフレームワーク」に署名したとホワイトハウスが明らかにした。ここには「各国の産業基盤と先端技術を支援するために必要な核心鉱物とレアアースの安定的供給を加速化するための協力を強化する」という内容が盛り込まれた。両国は金融支援、貿易措置、核心鉱物備蓄制度など政策手段を活用することにした。

造船産業の協力も目立つ。トランプ大統領はこの日「米国が第2次世界大戦当時、世界最大の造船強国だった」として「その産業を蘇らせるだろう」と明らかにした。マスガ(MASGA)を前面に出して米国造船産業の復興に同行者として乗り出した韓国に対抗し、日本も中国依存からの脱皮を名分に米国の構想に積極的に呼応した。

日本は米国の積極的な支援を受けている。米国のラトニック商務長官は27日、日本が米国に投資することにした5500億ドル(788兆ウォン)は電力発電など元金損失の危険がほとんどない重要産業インフラ構築に投入すると明らかにした。「リスクゼロロードマップ」である。

(中略)

イ大統領の基調は「国益」だ。トランプ大統領の要求に素直に応じることはできないという話だ。「時間がさらにかかる可能性がある」、「(交渉妥結)遅延は失敗ではない」、「韓国に破滅的な結果をもたらすほどであってはならない」というイ大統領の発言が含蓄されている。

米日刊紙ニューヨークタイムズ(NYT)は、韓国が米中の間で貿易戦争の圧迫を正面から受けていると診断した。イ大統領が今年8月、「安米経中」路線から選択しなければならない瞬間が来たと述べたことについて「韓国が米国の側に立って重い代価を払うことになった」と指摘した。

問題は、当時のイ大統領の発言と現在の立場との間には隔たりが存在するという点だ。日本が日米同盟を一層強化しトランプ路線に確実に身を置いたとすれば、イ大統領は依然として米中の間で中途半端に立っている状況だ。

イ大統領がワシントンで出した「韓米同盟の現代化」が実体を現わさない中で、韓米同盟が緩み、韓国外交が道に迷って日米、北中露のどこにも歓迎されず孤立する最悪の状況も排除できない。

(後略)



デジタルタイムズ「美日동맹 더 세졌다… 韓美는 ‘어정쩡’(日米同盟、さらに強くなった...米韓は「中途半端」)」より一部抜粋

日米・北中露どこからも歓迎されず孤立する…鋭い指摘だと思います。
というか、今現在すでにそんな感じですよね。「歓迎されない」というより、「見向きもされてない」と言った方が適切かもしれませんが。

昔、19世紀後半に朝鮮通信使が日本に来た際、清国のイ・ホンジャンが「朝鮮策略」という外交戦略書を(英国の依頼で)書いて持たせました。その中で、当時の朝鮮を「火事で家が全焼しそうになっているにも関わらず、のんびり軒先に座ってさえずるツバメとスズメ(燕雀処堂)」と喩えています。

渦中に居るのにその深刻さを自身が誰よりも分かっていないという点で、現代の韓国にも通ずるものがある気がします。