トランプさんが贈られた「勲章」と「金冠」の話

訪韓したトランプさんにイ・ジェミョンさんが用意したプレゼントがあります。勲章と金冠です。

無窮花大勲章は韓国の最高位の勲章で、大統領とその配偶者には退任時に自動的に付与される勲章です。友好国の元・現首相とその配偶者にも送られることがあります。つまり、イ・ジェミョンさんやムン・ジェインさんとお揃いです。
当然ですが、弾劾された元大統領は受け取れませんのでユンさんは除外(パク・クネさんは大統領になる前の2013年に授章)です。また、日本の歴代天皇や歴代総理はもちろん贈られたことはありません。

最高位ともあって意匠は豪華です。ルビー、アメジスト、金(約700グラム)、銀(約400グラム)などふんだんに使われており、今回トランプさんに贈られたものの製作費は金だけで1400万円。これはムンさんが退任時受け取ったものの全体製作費(約730万円)の2倍近いのコストです。

勲章は訪韓前から報じられていましたが、金冠は知りませんでした。米国で「No King」デモが行われているのに王の象徴たる「冠」を贈る神経の図太さに感心すれば良いのやら呆れれば良いのやら。
NYTなど、韓国に甘い左側の外信がこれをどう報じるか、韓国メディアがそれをどのように引用するか待っていたところ、当初は「外信は『韓国のプレゼントをトランプ大統領の好みをしっかり把握している』と報じている」「最高礼遇と評価している」と自画自賛していましたが、少しずつ「米TV番組で風刺されている」といった内容も出てきました。

 



東亜日報の記事からです。

「トランプ、韓国に残って王になれ」...米テレビ番組「金冠プレゼント」風刺の嵐


29日の韓米首脳会談で、イ・ジェミョン大統領がドナルド・トランプ大統領にプレゼントした天馬塚出土の金冠模型が米国で話題になっている。多くの有名政治トークショーで金冠イシューを扱うかと思えば、TikTokでも関連風刺映像が続いている。

(中略)

30日(現地時間)、ニューヨークタイムズ(NYT)によると、前日、米国の主要政治トークショーは一斉に韓国がトランプ大統領にプレゼントした新羅の金冠模型のプレゼントに注目した。

CBSの看板深夜トークショー「レイトショー」を進行するスティーブン・コルバートは、イ大統領がトランプ大統領に金冠プレゼントを与える映像を見せながら「韓国人が媚びたとは言えないが、彼らはトランプに今彼に無い唯一のもの、大きな金冠を与えた」と伝えた。続けて「公式昼食ではケチャップを添えたミニ牛肉パティが出てきたが、彼らは文字通りトランプ大統領を『バーガーキング』にした」と話し観客の爆笑と拍手を誘った。

ABC放送の代表深夜トークショー「ジミー・キンメルライブ」を進行するジミー・キンメルも金冠プレゼントを主要トークとして扱った。キンメルは「彼がどれほど操縦しやすい人なのか本当に恥ずかしいほど」とし「あたかも子供たちにポケモンカードを与えておとなしくさせるのと同じではないか」と話した。続いてゴルフバッグ、パター、メダル、王冠などトランプ大統領がアジア歴訪で受け取った贈り物目録を羅列し「もしかしたらトランプ大統領はそのままその場に残って韓国の王になれたかもしれない」と皮肉った。

(中略)

一方、米国人がよく使うティックトックでも人工知能(AI)で生成したトランプ大統領新羅金冠合成映像が続いている。トランプ大統領が金冠をかぶったままメラニア夫人と舞踏会場で踊る映像、イ大統領がトランプ大統領の頭に金冠をかぶせると全身に戦慄が走る映像、トランプ大統領新羅の金冠を慌てて頭にかぶって飛行機に乗り、米国に向かう映像など新羅の金冠は一つの「ミーム(Meme)」になった状況だ。



東亜日報「“트럼프 한국 남아서 왕 하시지”…美 TV쇼 ‘금관 선물’ 풍자 봇물(「トランプ、韓国に残って王になれ」...米テレビ番組「金冠プレゼント」風刺の嵐)」より一部抜粋

記事内では触れられていませんけれど、トランプさんが贈られた国宝「天馬塚金冠(のレプリカ)」は、天馬塚というだけあって墳墓から出土した「副葬品」です。1973年に発掘されたとき、被葬者が身に付けたまま見つかっています。
つまり「死者の装束」として制作された葬送用の冠というわけです。

もし、性根が「反米」のイ・ジェミョンさんが嫌味を込めてこれを贈ったとしたら、なかなかやりますね。
まあ、トランプさんは「金」なら何でも良いのかもしれませんが。風刺している人たちもこのことを知れば逆に喜ぶかもしれません。