ウォン安傾向が続けば韓国の金融機関の危険加重資産が増加しそうな話

ここ数日、韓国ウォンが1ドル1470ウォン台で取引を終えています。 今月13日に1470タッチで押されて同時線が出た後、大きく下げ(恐らく介入アリ)たことで一旦、達成感があったのですが、ウォン安傾向が解消されたわけではないことからジワジワ上昇を続け1470ウォン付近の攻防が続けられています。

このままウォン安が進行したり、1ドル・1400ウォン台後半がニューノーマル(新基準)になったりすると、外貨貸出しを行う金融機関の危険加重資産(RWA: Risk-Weighted Assets)が嵩み、自己資本比率を圧迫することになります。 金融機関の自己資本比率が下がると貸せるお金が減ります。金融機関が貸し渋りを始めると、韓国経済にとってはマイナスです。

 



ビズウォッチの記事からです。

「1ドル1470ウォン」のウォン安ドル高...銀行のリスク資産はどれくらい増えるのか

(前略)

25日、金融界によると、前日(24日)のウォン・ドル為替レートは 3営業日連続で 1470ウォン台で取引を終えた。この日は取引中に 1476.50ウォンをタッチし、1486.50ウォンで取引を終えた4月8日以後、最も高い数値を記録した。

ウォン・ドル為替レートは戒厳と対米関税で昨年末から今年初めまで急激に上昇したが、5月から安定を取り戻した。そうするうちに対米投資確定によるドル流出の可能性などで先月1400ウォン台に再進入し、今月まで持続的に上昇中だ。

今年のウォン・ドル為替レートに一喜一憂した銀行は再び警戒態勢に突入した。 昨年末のように短期間急騰したわけではないが、上昇圧迫が続きリアルタイムモニタリングが避けられない。

金融持株も神経を尖らせている。すでにウォン安ドル高の影響で、第3四半期のRWAが増えたため、今回のウォン安ドル高の動きは芳しくない。第2四半期比第3四半期のKB金融持株RWAは 1.3%(353兆ウォン→358兆ウォン)、新韓持株は 2.4%(340兆ウォン→348兆ウォン)、ハナ金融は 2.8%(281兆ウォン→289兆ウォン)、ウリ金融は 3.1%(229兆ウォン→236兆ウォン)増加した。 金融持株はRWAが増えた要因の一つとして為替レートを挙げた。

RWAが増えるのは、外貨融資の影響が最も大きい。外貨貸出は企業だけに出るが、ウォン企業貸出と同じように 50%~ 70%程度の RWA が反映される。100万ドルを貸し出すとすれば、銀行は 50万ドル~ 70万ドルを RWAで積み立てなければならない。企業貸出 RWAを 50%反映する銀行がウォン・ドル為替レート 1300ウォンの時に外貨企業貸出を出せば 6億5000万ウォンを RWAに反映すれば良いが、1450ウォンの場合ならば 7億2500万ウォンを適用しなければならない。

(中略)

イM証券のパク·サンヒョン専門研究委員は「ウォン・ドル為替レートはウォン高の懸念の中で狭いボックス圏相場を継続するだろう」と分析し、NH先物は来年の為替レート展望値を1ドル当り 1410~1540ウォンと提示した状態だ。

1ドル当たり1500ウォン台への進入も予想している。ウリ銀行のパク・ヒョンジュン・エコノミストは「次の FOMCで連準(Fed)がタカ派的決定を下し、円安が持続する場合、1500ウォン台の防御も容易ではないかもしれない」と説明した。

(後略)

ビズウォッチ「'1달러에 1470원' 화들짝…은행들 위험자산 얼마나 더 늘까(「1ドル1470ウォン」のウォン安ドル高...銀行のリスク資産はどれくらい増えるのか」)」

途中で円の話が出てきます(「次の FOMCで連準(Fed)がタカ派的決定を下し、円安が持続する場合、1500ウォン台の防御も容易ではないかもしれない」)が、これは「タカ派的決定=米金利高止まり=ドル高」→「円安=アジア全体が売られやすくなる」→「結果=ウォンも一緒に売られやすくなる」という流れからです。