韓国銀行、政策金利を 2.5%据え置き決定した話

韓国銀行が今年最後の通貨政策方向決定会議で政策金利を 2.5%に据え置きを決定しました。理由は為替変動リスクです。

来月頭には年内最後の FOMCが予定されています。米国の利下げの可能性は高まっていますが、ここでもし据え置きが決定されれば、さらなるウォン安の流れになるかもしれません。

まあ、円も他人事じゃなくて日銀砲が警戒されているらしいですけれど。

 

ビズウォッチの記事からです。

不動産・為替不安...韓銀、今年最後の金融通貨委員会で金利据え置き

(前略)

韓銀の金通委は27日、通貨政策方向決定会議を開き、金利を現在の水準である年 2.5%に凍結した。金融通貨委員会は5月、基準金利を年 2.75%から 2.5%に引き下げた後、首都圏の住宅価格上昇などを考慮して7・8・10月に3回息抜きをした。 今回も金利凍結を選択し、4回連続で金利を据え置くことになった。

韓銀が金利を凍結した背景には、何よりも為替不安がある。国内居住者の海外証券投資増加、年200億ドルの対米投資、円安などでウォン・ドル為替レートが 1400ウォン台中・後半を上下し変動性が拡大している。外国為替当局の口頭介入でも効果がないため、政府は最近主要輸出企業と会合したのに続き韓国銀行・国民年金・保健福祉部と共に「為替レート安定4者協議体」を設けた。異例の措置として証券会社に両替需要の分散まで呼びかけた。

ドル当り1500ウォンまで行く状況はどうにか防ぐという意志と読まれるが、このような理由で今回の金通委では先月より外国為替部門に対する憂慮がさらに大きくなっただろうという観測だ。SK証券のウォン・ユスン研究員は「10月の金通委の議事録でも多数の委員を通じて外国為替市場に対する韓銀の憂慮が相当だという点が確認された」と話した。相対的にウォンの価値をさらに下げる金利引き下げを断行することは負担になる状況だということだ。

連邦準備制度Fed連邦準備制度)の来月9~10日(現地時間)、連邦公開市場委員会FOMC)の結果がまだ出ておらず、韓銀の「判断」に影響を及ぼしたという見方もある。

(中略)

金利決定を先送りするもう一つの理由は、不動産市場の流れをもう少し見守る必要があるという点だ。韓国不動産院の統計によると、11月第 2週のソウルマンション売買価格が 0.2%上昇し、4週間ぶりに再び上昇幅を拡大した。韓銀の11月の消費者動向調査によると、今月の住宅価格展望CSIは 119を記録した。価格展望CSIが 100を超えれば、価格が上がると見る消費者が多いという意味だ。

(中略)

同日、韓銀は修正経済の展望で今年と来年の経済成長率の展望値を 0.9%から 1.0%に、 1.6%から 1.8%にそれぞれ上方修正した。2027年は 2.0%水準と展望した。今年 1%台成長し、来年、再来年 2%に近い成長が予想され、景気浮揚のための追加金利引き下げの必要性は大幅に低くなるものと見られる。消費者物価の上昇率は今年と来年ともに 2.1%と提示され、2027年は 2.0%水準と予想された。

ビズウォッチ「부동산·환율 불안…한은, 올해 마지막 금통위서 금리 동결(不動産・為替不安...韓銀、今年最後の金融通貨委員会で金利据え置き)」より一部抜粋

「主要輸出企業と会合」というのは、今月 18日にこっそり(?)行われていたもので、企画財政部がプレスリリースを出しています。

サムスン電子、SKハイニックス、起亜・現代自動車、ハンファ・オーシャン、ポスコ ... 韓国を代表する大企業、錚々たる面々を呼びつけ、「構造的な外需需給改善のため、主要需給主体である輸出企業と協議しながら為替レート安定を推進する計画」「出席企業に今後の緊密な協力を要請した」とのことです。

具体的に「何」を要請したのかはプレスリリースにも書かれていませんが、察するに「稼いだ外貨を積極的にウォンに両替するよう」要請したのではないかと。そうするとウォン買い・ドル売りになりますから。