ドルウォンレートが一気に30ウォン近く下げた話

サンタさんからのプレゼントなのか、ドルウォンレートがガーンと下がりました。


 

ハンギョレの記事からです。

ウォン高ドル安、遅くまで続く37ヵ月ぶりの最高値...政府「介入」、来年も通じるか?

外国為替当局の強力な口頭介入と税制支援案の発表で、ウォン相場が 25日、夜間取引でも 30ウォンを超える下げ幅を維持し、取引を終えた。市場では当局の強力な市場介入意志が過熱した為替レート上昇期待心理を落ち着かせたと解釈した。

(中略)

25日午前 2時、ソウル外国為替市場でウォン相場は 1445.7ウォンで取引を終えた。前日午前、当局の口頭介入以後、週間取引(午後3時30分)の終値基準で 1449.8ウォンと、3年 1ヵ月ぶりに最大の下げ幅を記録した後、夜間取引でも下げ幅を拡大したのだ。市場では外国為替当局の強力な口頭介入と西学アリの国内市場復帰の際に譲渡所得税を減免するインセンティブ方案だけでなく、数十億ドル規模の買い戻しもなど実介入が伴ったと推定している。

直ちにウォン安に集中した市場心理を緩和する「消防士」の役割をするという評価が優勢だ。新韓投資証券のイ・ジンギョン研究員は「今回の外国為替市場安定化措置はドルの恐怖買収を防止し、外貨資金調達条件を緩和させるという点で有意義なウォンードルレベル下方要因」と話した。

来年上半期の為替レートに役立つ需給材料が残っているという点も肯定的な要因だ。アイエム(iM)証券のパク・サンヒョン研究員は「外国為替当局の実介入の可能性が開かれているという点で為替レートは下方安定するだろうし、来年 4月の世界国債指数(WGBI)編入を控えて国債市場に外国人資金が流入する可能性があるという点もウォンードル為替レート下落に一助するだろう」と指摘した。世界国債指数の編入が行われれば、少なくとも 560億ドル(約 75兆ウォン)規模の外貨が国内国債市場に流入する可能性があると市場は見ている。政府はこのほか、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)先進指数への編入も推進中だ。

ただ、米国資本市場の超強気による構造的ドル高に、政策効果は短期間に止まりかねないという懸念もある。IBK投資証券のチョン・ヨンテク研究員は「韓国と米国の金利が逆転し固着化する状況であり、海外投資拡大などパンデミック以前と変わった構造的要因がすでにウォン為替レートの均衡点を大きく高めた」として「政府の措置も需給要因の過熱を冷ます側に集中している。 為替レートの下落幅に対する過度な期待も警戒しなければならない」と指摘した。

ハンギョレ「‘37개월 만에 최대폭’ 환율 하락 밤까지 계속…정부 ‘개입’ 내년에도 통할까?(ウォン高ドル安、遅くまで続く37ヵ月ぶりの最高値...政府「介入」、来年も通じるか?)」より一部抜粋

記事の説明では「政府や当局の対応が市場を落ち着かせた」だそうですが、そんなわけあるかい。それだったらもっと早く下がってます。
これは単に「クリスマス~年末」という季節イベントではないでしょうか?
日本は平日ですけど、韓国や欧米ではクリスマス休暇に入りますから、その前にポジションの調整が入ったんでしょう。そこを狙って撃たれた韓銀砲が一番効いたのではないかと思われます。(もしかしたら、22~23日出たワロス曲線を見て介入を警戒し、ポジション決済に動いた人たちも居たかもしれません)

 

記事では「レートは下方安定化するだろう」という、楽観的な視点が紹介されていますが、どうでしょう?アナリストの為替予想の正解率は 「49%程度」と、聞いたことがあります。つまり、コイン投げより確率が低いってことです。

1週間ほど前に記事になっていたのですが、9月にソウル大学の経済学部学生 61人と教授 1人、助教 3人が「3ヵ月後の平均為替レート水準予測」の課題を行ったそうです。教授は韓銀経済研究院の諮問パネルを務めている人物です。
3ヵ月後なので、ちょうど 12月の為替レートを予測したということで、予測は「1402.6ウォン」でした。大きく下がった後の今日の終値が「1449.8ウォン」です。下がる前の 24日の始値は「1479.67ウォン」です。
個人の予測の範囲は「1375~1415ウォン」近辺に集まったそうです。カスリもしていないのがお判りでしょう。それだけ為替の予測は難しいということなんですが...ちなみに、教授の予測は「1375ウォン」だったそうです。