「口頭介入」で一気に10ウォン下落...「1・2ヵ月後には1400ウォン前後に下がる」という話

韓国ウォンが再び 1ドル 1480ウォンを突破し、イ・ジェミョンさんが口頭介入を行いました。

結果、10ウォンほど下落し、1470ウォン台あたりを推移しています。
韓国は去年の12月24日に実際に介入を行っていると思われます。そのため、ただの口頭介入であっても効果抜群だったわけです。


 

ニューシースの記事からです。

イ大統領発言を受けた為替...ウォン・ドルの行方は

(前略)

21日、ソウル外国為替市場によると、ウォン・ドルは前日比 6.8ウォン安の 1471.3ウォンで取引を終えた。2.3ウォン高の1480.3ウォンでスタートした為替相場は、取引開始直後、グリーンランド発の関税紛争への懸念から 1481.4ウォンまで値上がりしたが、大統領の発言を消化して一時10ウォン以上急落し、1467.7ウォンまでウォン高が進んだ。

イ大統領はこの日、大統領府迎賓館で開かれた新年記者会見で「(ウォン高が)『ニューノーマル』と言うが、ウォンは円に連動する側面がある」とし「日本基準では 1600ウォン程度だが、円・ドル連動水準に比べてはよく耐える方だ」と話した。

それと共に 「1、2ヵ月程度経てば(為替レートが)1400ウォン前後に下がるだろう」 とし「持続的に可能な手段を発掘し、為替レートが安定できるよう努力する」と強調した。

この日、韓国銀行のイ・チャンヨン総裁も「韓銀-ネイバー共同AXカンファレンス」の途中で記者たちと会い「今の為替レート水準は誰が見ても高い」として「いつ調整されるか分からないが、時間を持って調整される時に備えて準備をよくしておかなければならない」と言及した。

市場専門家らは、大統領の今回の発言で、当局の市場介入への警戒感が高まり、為替相場の上段が当分制限されるものと見ている。 特に、1480ウォン台での抵抗が強くなったという分析が出ている。

国民銀行のムン・ジョンヒ研究員は「為替レートが下がったが依然として 1470ウォン内外で、大統領の発言と政府の年金活用対策などを考慮すると、当局が為替レートを引き下げようとする意志は非常に強力に見える」として「当分 1480ウォン台は詰まる姿が続くだろう」と診断した。

その一方で「昨年年末に底点だった 1439ウォン台が割れてこそ 1400ウォン台進入を論じることができるだろう」とし「政府政策と介入意志を考慮すると、第1四半期中には 1440ウォン程度が適正水準になるものと見られる」と予想した。

(後略)

ニューシース「李대통령 발언에 꺾인 환율…원달러 향방은(イ大統領発言を受けた為替...ウォン・ドルの行方は)」より一部抜粋

「1、2ヵ月程度経てば 1400ウォン前後に下がるだろう」...一体何を根拠にしているんでしょう?
以前、少し触れましたけれどソウル大学経済学部の学生と教授らが「3ヵ月後の為替予測」を盛大に外しています。教授の 1人は韓銀の経済研究院諮問パネルを担っている人物です。(それだけ中・長期的な為替予測は難しく、外すのが普通という話です)
ちなみにその時、最も予測値が集中していたのが「1400ウォン前後」です。政府が目標として掲げるレートがバイアスになった可能性もあります。


ところで、最近、韓国では「ウォンは円と連動している」との主張が一般的になりつつあります。「そういうこと」にしたいのか、近視眼的になっているだけなのかは分かりません。
しかし実際の所、日本円と韓国ウォンの相関係数は0.3~0.4程度で、短期的には同じ方向に動くことはあっても中期・長期的には相関は低~中程度と見なされることが普通です。

過去に韓国銀行が行った分析では、ウォンが安くなる局面では中国人民元との相関が 0.663と「統計的に意味のある水準」と出たことがあります。
これが 2025年に関しては大きく相関が外れているのは確かです。2025年中、韓国はウォン安が進行しましたが、人民元との相関係数は計算してみたところ、 0.05と非常に低く出ました。(多分、間違ってないと思う)
ちなみに、日本との相関係数は 0.33です。これも統計的には低く、とても「連動している」とは評価できません。