「高市は日本をどこへ導くのか」という話

2月 8日投開票の衆院選自民党が単独で 3分の 2議席を確保する歴史的圧勝を納めました。
とりあえずは一安心です。予想以上の寒さでしたし、自民優勢とは言われていたものの、結局のところ箱を開けてみるまでよく分からん、というのが正直なところでしたので。

投票率は 56.26%で雪の影響は限定的だったようですが、思いのほか投票率は伸びなかったな、という印象です。その割に自民に票が集まりましたから、中道がいかに有権者に求められていないか、ハッキリしたと言えますね。
私の選挙区は長年、自民の候補者はたてられていませんでした。選挙報道では繰り返し「公明の強固な地盤」と解説担当が繰り返すので、そのたびに「強固な地盤なんじゃなくて、自民党候補がいないから与党に投票するには公明に入れるしかなかったんだって!」と思っていましたが、今回連立解消に伴い有力候補がたてられました。素直に「この人なら気持ちよく投票できる」と思える候補だったので良かったです。
得票率 40%以上で当選されました。そのことからも「公明党の強固な地盤」だったわけではないと言えるかと思います。

さて、日本の選挙情勢はお隣韓国でも注目されています。韓国の定義では自民党は「極右政党」であり、高市さんは「安倍晋三の後継者」です。それに従えば、自民の選挙圧勝は「日本の右傾化」ということになります。


 

朝鮮日報の記事からです。

国民の 79%が保守政党に投票...最強の権力、高市は日本をどこに導くのか

(前略)

9日に最終結果が出た日本の衆議院選挙で、自民党は単独で 316議席を確保し、憲法改正の提案が可能となった。日本維新の会(36議席)と参政党(15議席)を合わせると、右派政党の議席は 79%に達する。国民の 80%が保守政党に票を投じたという点から、日本が過度に右傾化しているのではないかという懸念も提起されている。しかし、高市首相は選挙前にこれに関連して「決して右傾化ではない。国民の命と生活を守ることは国家の究極的な使命である。ただ普通の国になるだけだ」と反論した。

高市首相は日本の自衛隊憲法に明記された正式な軍隊として認めるべきだという信念が揺るぎない。 彼は2日の演説で「憲法自衛隊を記載してはいけない理由は何か。彼らの誇りを守り、確実な実力組織にするためにも、当然憲法改正をしなければならない」と述べた。

(中略)

自民党の保守派はこの下に「自衛隊」と「自衛の措置(自衛権)」を新設することを推進している。高市首相は 8日夜 10時、自民党の圧勝が有力だという出口調査が出た後、テレビ東京の番組に出演し、自衛隊名義に関して「具体的な案を憲法審査会で十分に議論してくれればありがたい」と述べ、すぐに推進の意向を示した。

日本維新の会はさらに「9条2項」の削除を主張している。国際法と現実に合わない条項をそのままにしておくと、自衛隊に関する論争だけが続き、アメリカと同等の安全保障同盟も結べなくなるということだ。高市首相はこれに対する明確な立場を示していないが、今後の憲法改正過程でより大胆な試みを行う可能性が高い。

(中略)

高市は選挙期間中にロシア・ウクライナ戦争を何度も言及し「安全保障環境が大きく変わった。最先端のドローンが戦争の主要な手段になっている」とし、日本もこれに対応する必要があることを強調してきた。特に中国、ロシア、北朝鮮が結束を強化する状況を牽制しながら、日本がこれに対応できる国になるべきだと主張した。

高市首相が「非核3原則」の再検討に乗り出すかどうかが注目されている。「非核三原則」は、1967年に佐藤栄作首相が「日本は核を保有もしないし、作ることも、持ち込むこともしない」と宣言した後、1971年に衆議院で可決された。

しかし、日本の保守派は有事の際にアメリカの核兵器の持ち込みの必要性を主張し「持ち込まない」という原則を修正すべきだと主張している。高市首相はこれまで明確に維持するとは言わなかったが「選挙後の改正」を狙っているというのが日本の野党の見方だ。

朝鮮日報「국민 79%가 보수 정당에 투표... 최강 권력 다카이치, 일본을 어디로 이끌까(国民の79%が保守政党に投票...最強の権力、高市は日本をどこに導くのか)」より一部抜粋

保守系朝鮮日報でもこの内容です。とても日本と同じ側の陣営に属する国家の報道とは思えないのですが...まあいいでしょう。これでも大分ニュートラル寄りです。昨夜の報道よりは大分落ち着いた感じです。

それより、記事本文より興味深かったのはコメント欄です。

「国民全体の左傾化?最強権力 リ・チャイミング*1、韓国をどこに導くのか」(共感663 非共感47)
「羨ましい。私たちは非・罪名*2キム・ミンソクのようなものが国をダメにしている」(共感481 非共感30)
「他の国々は自分の国のために戦うリーダーを望んでいる」(共感237 非共感10)
「危機意識を感じた日本国民は保守政党を大幅に支持したが、韓国の左傾化とあまりにも比較される現象」(共感219 非共感6)

記事を確認した時点での共感数の多い順に並べたコメントが上記になります。
どうですか?保守系メディアのコメント欄なので、そちら側の人のコメントが目立っているとは思います。それにしても、侮蔑表現を除けば記事本文よりもよほど「分かっている」内容ではないでしょうか?



*1:原文「리짜이밍」。イ・ジェミョン(李在明)の中国語発音。

*2:原文「찢죄명」。「찢」は「~を引き裂く」という過激な表現。過去にイ・ジェミョン氏が義姉に暴言として放ったとされる。「죄명(チェミョン)」は「罪名」」の意味で「재명(ジェミョン)」と音が似ていることから侮蔑的な表現として使われる。