日本アカデメイア主催の第1回「東京会議」で、クリントン政権時代に国防次官補を務めたグレアム・アリソン米ハーバード大教授が「第二次朝鮮戦争」の可能性について警告されました。
アリソン教授の他に海外招聘討論者として、日本でもよく知られているフランスの経済学者・思想家のジャック・アタリ氏が参加されました。
会議の主要テーマは「『世界のパワー構造の変容とグローバルガバナンスの将来』ー冷戦終結30年にあたってこれからの世界と日本を考えるー」となっています。
ソース報道は産経新聞ですが、中央日報が韓国語版、日本語版で引用報道しています。
記事自体は産経さんも中央日報さんも日本語で読めますので、詳しくはそちらを読んでいただくとして、ここでは要約だけ載せておきます。
グレアム・アリソン氏は情勢を非常に危険な展開と指摘。第二次朝鮮戦争の可能性は50%以上ではないものの、可能性はあるとの見解。
北朝鮮の攻撃目標には日本も含まれるだろう。
日本と中国は戦争回避に向けて今すぐ対応すべきことがある、と呼びかけ。
産経さんも中央日報さんも触れていませんが、ジャック・アタリ氏は米中貿易摩擦についても触れており、米中を共に 「脆弱な巨人」 と呼んだのが印象的でした。
彼は、中国が米国に代わって世界のリーダーになるという見方には懐疑的な立場です。ただし、米国が世界のリーダーの役割を既に果たせなくなっていることは認めています。
リーダー不在の時代に日本が積極的に国際社会における役割を果たすべき、という趣旨の発言をされました。
また今後、Facebookのようなグローバル企業が国家に代わる役割を担う可能性についても示唆しています。